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2006 Fiscal Year Annual Research Report

ES細胞の腫瘍原性における転写補助因子UTF1の役割

Research Project

Project/Area Number 18390106
Research InstitutionSaitama Medical University

Principal Investigator

奥田 晶彦  埼玉医科大学, 医学部, 教授 (60201993)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 三谷 幸之介  埼玉医科大学, 医学部, 助教授 (10270901)
野村 淳  埼玉医科大学, 医学部, 研究員 (70406528)
KeywordsES細胞 / 全能性 / 自己増殖性 / 腫瘍原性 / UTF1 / 分化誘導 / ジーンテゲティング / ノックアウトマウス
Research Abstract

本研究プロジェクト発足前まで、ES細胞の未分化性維持に必須である転写因子Oct-3/4と、類似タンパク質ではあるがそのような機能を持たないOct-6タンパク質の問でキメラタンパク質を作製し、ES細胞の未分化性維持において必須であるOct-3/4の機能領域を同定するといった研究を行っていた。そして、その過程で、ES細胞としての未分化性は保っているものの、その細胞が持つ腫瘍原性が低下しているES細胞のラインを得ていた。且つ、それらのES細胞では共通の現象としてES細胞特異的転写補助因子UTF1をコードする遺伝子の発現が低下していることが判明した。そして、そこに、UTF1を強制発現した場合、その腫瘍原性が正常に戻ることを確認していた。従って、これらの研究結果は、UTF1がES細胞の腫瘍原性を規定する上で重要な分子であることを示唆する結果であるので、そのことを確定した事実とするため、本プロジェクトではUTF1遺伝子のジーンタゲティングによる解析を中心に進めることにした。そして、ノックアウトマウス、並びにUTF1遺伝子ダブルノックアウトES細胞の樹立に向けて研究を始めた。前者に関しては、ヘテロマウスの作製に成功しており、現在、ヘテロマウスの掛け合わせを行っているところである。また、後者に関しては、目的の細胞を得ており、現在、ヌードマウスへの移殖実験による腫瘍原性の検証、ならびに自己増殖性について解析を行っている。さらには、UTF1遺伝子が欠失した細胞が再生医療に使えるものであるが否かを判定する目的で、in vitro分化実験によりこの細胞があらゆる分化細胞へと変換する能力を保っているか否かを検証している。

  • Research Products

    (2 results)

All 2006

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] The Sox2 regulatory region 2 functions as a neural stem cell-specific enhancer in the telencephalon2006

    • Author(s)
      Satoru Miyagi
    • Journal Title

      Journal of Biological Chemistry 281

      Pages: 13374-13381

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] Putative stemness gene Jam-B is not required for maintenance of stem cell state in embryonic, neural, or hematopoietic stem cells2006

    • Author(s)
      Takehisa Sakaguchi
    • Journal Title

      Molecular and Cellular Biology 26

      Pages: 6557-6570

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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