2007 Fiscal Year Annual Research Report
高感度抗IAP抗体スクリーニングアレイの開発と癌診断への応用
Project/Area Number |
18390174
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
渡辺 直樹 Sapporo Medical University, 医学部, 教授 (10158644)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻 直樹 札幌医科大学, 医学部, 講師 (00347171)
小林 大介 札幌医科大学, 医学部, 助教 (50295359)
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Keywords | 抗IAP抗体 / 癌診断 / 抗体検出アレイ / Immuno-PCR法 |
Research Abstract |
XIAP遺伝子をクローニングするため、ヒト大腸癌細胞よりtotal RNAを抽出後、cDNAを作製した。次にPCR法で遺伝子を増幅し、サイクルシークエンス法を用いて塩基配列を調べた。塩基配列に変異や欠失、挿入が無いことを確認後、増幅産物をDirectional TOPOエントリーベクターに導入しクローニングした。さらに、大腸菌発現用のディスティネーションベクターpET104 BioEase-DESTに組み換えた。このベクターを大腸菌に導入し、リコンビナントXIAP蛋白を発現させた。両蛋白のN末端にはビオチンタグをエンテロキナーゼで切断後、EIAプレートに固相化し、抗XIAP抗体検出用ELISAを作製した。 一方、昨年度作製した抗Survivin抗体および抗Livin抗体検出用ELISAを用い、乳癌患者血清46例を対象とし、両抗体の陽性率を調べたところ、それぞれ23.9%、32.6%であり、両者の組み合わせで、52.2%まで上昇した。また、肝臓癌患者血清29例を対象とし、抗Survivin抗体の陽性率を調べたところ、24.1%であった。現在、抗Survivin抗体、抗Livin抗体および抗XIAP抗体検出系を組み合わせた際の陽性率の変化を検討中である。さらに、Immuno-PCR法を組み合わせた高感度検出系の作製に取り組んでいる。
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Research Products
(4 results)