2007 Fiscal Year Annual Research Report
独自のペプチド分析技術を用いた血清中の新規腫瘍マーカー探索法の確立と応用
Project/Area Number |
18390175
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
小寺 義男 Kitasato University, 理学部, 講師 (60265733)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 忠計 北里大学, 理学部, 教授 (90265728)
岩村 正嗣 北里大学, 医学部, 准教授 (20176564)
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Keywords | 血清 / ペプチド / 診断マーカー / 腎細胞癌 / 膀胱癌 / 大腸癌 |
Research Abstract |
昨年度、我々は従来のペプチド抽出法では困難な、血清中のキャリアプロテインに吸着したペプチドを濃縮する独自の方法を確立した。また、本年度これを基盤に極微量ペプチドを定量比較分析できる方法の開発に成功した。この方法による分析感度は血清20□Lを分析対象に、血中濃度0.5〜数ng/mL程度である。これは定量比較感度としては世界のトップレベルである。平成19年8月に探索法の特許出願を終了した(特願2007-206602)。さらにこの方法を大腸癌、腎癌、膀胱癌の診断マーカー探索に応用し、大腸癌に関しては診断マーカー候補ペプチド4種類(うち2つはアミノ酸が1つだけ違うペプチド)の探索・同定に成功し(特願2007-21311)、現在安定同位体標識ペプチドを使った多検体による評価を行うとともに、方法の確立と大腸癌マーカー候補ペプチド探索に関する論文を作成している。また、腎癌、膀胱癌に関しては北里大学医学部泌尿器科との共同研究で倫理委員会の許可ならびにインフォームドコンセントのもとに、癌摘出手術前後の患者血清ならびに尿の系統的な採取システムを確立した。こうして採取した血清を対象に上記方法にて腎癌ならびに膀胱癌のマーカー候補ペプチドの探索を行った。その結果、腎癌において1種類、膀胱癌において3種類のペプチドが手術に伴い有意に減少することを観測した。さらに、癌細胞由来のタンパク質・ペプチドを直接探索するための方法を提案し、開始した。その結果、腎癌において癌細胞由来の2種類のタンパク質を探索し、同定に成功した。今後は、多検体を用いた評価を行う予定である。
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[Journal Article] Detection of biomarkers for alcoholism by two-dimensional differential gel electrophoresis.2007
Author(s)
Wu D, Tomonaga T, Sogawa K, Satoh M, Sunaga M, Nezu M, Oh-Ishi M, Kodera Y, Maeda T, Ochiai T, Nomura F.
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Journal Title
Alcohol Clin Exp Res. 31
Pages: 67-71
Description
「研究成果報告書概要(和文)」より
Peer Reviewed
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