2007 Fiscal Year Annual Research Report
動脈硬化症予防に関するNOS遺伝子多型を考慮した職域集団における介入研究
Project/Area Number |
18390180
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
岸本 拓治 Tottori University, 医学部, 教授 (00116394)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾崎 米厚 鳥取大学, 医学部, 准教授 (10325003)
岡本 幹三 鳥取大学, 医学部, 講師 (40032205)
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Keywords | 遺伝子 / 衛生 / 社会医学 / 循環器・高血圧 / 糠尿病 |
Research Abstract |
目的;一酸化窒素合成酵素(NOS)遺伝子多型(T^<-786> C遺伝子多型)の動脈硬化症発症への関与が指摘されながら、動脈硬化症予防に関する介入研究は見られない。そこで、動脈硬化症予防に関するNOS遺伝子多型を考慮した職域集団における介入研究を実施し、より有効な動脈硬化予防プログラムを開発することを本研究の目的としている。 対象と方法;大動脈脈波伝播速度の測定により、軽度の動脈硬化有りと判定された対象者を2年間の累積で54名選んだ。54名を無作為に23名、31名ずつの2群に分け、それぞれ介入群、対照群とした。介入期間は3ヶ月間(12週間)とし、1回/週の動脈硬化症に関する学習と運動療法を中心とした動脈硬化予防プログラムを実施した。また、遺伝子多型の同定に関しては、介入開始時の検査での残存採血血液を用いて行った。 結果と考察;介入群の3ヶ月間における変化に関しては、大動脈脈波伝播速度の平均値は、1538cm/sから1477cm/sに有意な減少傾向を示した(p=0.01)。一方、対照群では有意な変化は見られなかった。介入群を-786Cアレル・キャリアーと非-786Cアレル・キャリアーに分けて介入効果を比較検討したが、大動脈脈波伝播速度の変化に関する効果は-786Cアレル・キャリアーでのみ有意な改善傾向が認められた。介入効果にT^<-786> C遺伝子多型の影響のあることが示唆され、今後、症例数をさらに増やして解析したい。
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Research Products
(1 results)