2009 Fiscal Year Annual Research Report
動脈硬化症予防に関するNOS遺伝子多型を考慮した職域集団における介入研究
Project/Area Number |
18390180
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
岸本 拓治 Tottori University, 医学部, 教授 (00116394)
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Keywords | 遺伝子 / 衛生 / 社会医学 / 循環器・高血圧 / 糖尿病 |
Research Abstract |
目的;一酸化窒素合成酵素(NOS)遺伝子多型(T^<-786>C遺伝子多型)の動脈硬化症発症への関与が指摘されながら、動脈硬化症予防に関する介入研究は見られない。そこで、動脈硬化症予防に関するNOS遺伝子多型を考慮した職域集団における介入研究を実施し、より有効な動脈硬化予防プログラムを開発することを本研究の目的としている。 対象と方法;対象者は某事業所の従業者で,2006年9月から始まった動脈硬化症予防プログラムの参加者84名である。3ヶ月間の介入期間の終了時の大動脈脈波伝播速度(baPWV)の値が介入開始時の値と比較し5%減少していたとき,「介入効果あり」と判断した。対象者を-786Cアレル保有群と-786Cアレル非保有群に分けて、baPWV5%減少効果の発現にかんする影響を性・年齢・生活習慣で調節した多変量ロジスティック回帰分析で検討した。また、遺伝子多型の同定に関しては、介入開始時の検査での残存採血血液を用いて行った。 結果と考察;-786Cアレル保有群は-786Cアレル非保有群と比較しbaPWV5%減少効果が出現するオッズ比が0.385(95%CI : 0.120-1.234, p=0.108)と有意ではないが弱い関連性がみられた.-786Cアレル保有者では介入による大動脈脈波伝播速度改善効果が低い可能性が示唆された。
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Research Products
(2 results)