2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18390184
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
相澤 好治 Kitasato University, 医学部, 教授 (10124926)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
角田 正史 北里大学, 医学部, 准教授 (00271221)
三木 猛生 北里大学, 医学部, 助教 (00327397)
小谷 誠 北里大学, 医学部, 客員教授 (60057205)
工藤 雄一朗 北里大学, 医学部, 講師 (60348505)
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Keywords | 石綿代替繊維 / ロックウール / 肺磁界測定法 / 緩和 / クリアランス / 細胞骨格 / 肺障害性 |
Research Abstract |
【目的】ラットに対し石綿代替繊維のロックウール(RW)を鼻部吸入曝露を行い、肺磁界測定法を用いてRWの肺障害性評価を行った。【方法】試料はNT社製のRWを用いた。オスWistarラット(8週齢)10匹を用い、1日6時間、5日間連続曝露を行った(RW曝露群)。Control群12匹はRWの曝露は行わなかった。曝露終了1日後に、四三酸化鉄3mgを生理食塩水0.2mlに懸濁し気管内注入した。注入後、胸部全体をヘルムホルツ型コイルにより50mTで1秒間磁化した。その後40分間、胸部の残留磁界をフラックスゲート磁束計にて測定した。測定はRW曝露終了1、3、7、14、28日後に行った。両群間の統計学的解析はt検定を用いて行った。【結果・考察】磁化後40分間の残留磁界を経時的に観察し、緩和の程度を示す緩和曲線を求めた。7日後の測定で、 RW曝露群とControl群で有意差を認めたが、それ以外の測定日では有意差は認められなかった。また、すべての緩和曲線で緩和は迅速に認められた。磁化後2分間の残留磁界を対数変換して得られた直線とY軸との交点をBO(磁化直後の残留磁界)、磁化中止t秒後の残留磁界をBとし、緩和係数(λ)を、 B=BOe(-λt)の式により求めたところ、両群間で3、7、14、28日後に有意差が認められた。しかし緩和係数自体は経時的に上昇した。また、曝露終了1日後を100%として各測定日でのBO値をプロットし、四三酸化鉄のクリアランスを求めたところ、 RW曝露群とControl群間に有意差は認められず、両群ともに迅速な減衰がみられた。以上より、 RWを肺胞マクロファージが貪食し、細胞骨格による食胞の回転が迅速に行われたことが考えられる。つまり、 RWによる肺障害性は低いことが示唆される。【展望】今後は肺磁界測定法による1年間の長期観察や、病理学的観察を含めた評価が必要である。
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Research Products
(3 results)