2007 Fiscal Year Annual Research Report
大規模無作為標本コホート十年追跡による骨折の絶対リスクに基づく予防介入閾値の設定
Project/Area Number |
18390201
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
伊木 雅之 Kinki University, 医学部, 教授 (50184388)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
甲田 勝康 近畿大学, 医学部, 教授 (60273182)
玉置 淳子 近畿大学, 医学部, 講師 (90326356)
佐藤 裕保 仁愛女子短期大学, 生活科学科, 准教授 (10337115)
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Keywords | 骨粗鬆症 / 骨折 / 骨密度 / 絶対リスク / リスク評価 / 介入閾値 / 無作為抽出標本 / 縦断研究 |
Research Abstract |
骨粗鬆症による骨折のリスク評価法を確立するために、報告者らが平成7-8年度に実施した沖縄県M市、香川県S市、福島県N町のBaseline studyを受診した1,850人から死亡や転居を除く1515人を対象に、満10年の追跡調査を平成18年度に実施し、受診者1040人ついて以下の解析を行った。 1.胸腰椎のデジタル画像による骨折の診断調査時現在50歳以上の720人につきHologic社QDR4500Aにて胸腰椎側面のデジタル画像を撮影し、半自動morphometryによりMcCloskey-Kanis基準を用いて椎体骨折を診断した。 2.症候的骨折の把握症候的骨折(Clinical fracture)、すなわち「痛みを伴い、医療機関でレントゲン撮影を受けて医師によって診断された骨折」を問診で把握し、確定した。 3.骨密度の解析二重エネルギーX線吸収法による第2〜4腰椎正面、大腿骨近位部、橈尺骨遠位部の骨密度を解析し、10年間の追跡期間中の変化を把握した。 4.骨代謝マーカーの測定Baseline時から-80℃で冷凍保存されている血清と血漿を用いて、baseline時40歳以上で、少なくとも6年間の追跡ができていた882人についてコラーゲン架橋C末端とN末端テロペプチド、ホモシステイン、ペントシジンを測定中である。測定は19年末までに終了するはずであったが、やや遅れ2月末には終了する予定である。 骨代謝マーカーの測定が予定よりやや遅れているが、2月末には全ての測定を完了した上で、年度内に全計測値を含むデータベースの構築を終える。
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Research Products
(2 results)