2007 Fiscal Year Annual Research Report
チンパンジー、新世界サルを用いたC型肝炎のRNA干渉による遺伝子治療
Project/Area Number |
18390215
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
横田 隆徳 Tokyo Medical and Dental University, 大学院・医歯学総合研究科, 准教授 (90231688)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
明里 宏文 医薬基盤研究所, 霊長類医科学研究センター, 研究リーダー (20294671)
榎本 信幸 山梨大学, 医学工学総合研究部, 教授 (20251530)
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Keywords | siRNA / AAV / タマリン / shRNA / ビタミンE / 新世界ザル |
Research Abstract |
(1)新世界サル(タマリン)の霊長類を用いたsiRNA発現AAV8の有効性・安全性の検討 新世界サルであるタマリンに対しハウスキーピング遺伝子であるSOD1遺伝子に対するAAV8shRNA発現ベクターを1xlO^<13>v.g./kg,1x10^<12>v.g./kgのウイルス投与量で経静脈的に全身性に投与し、投与3週間後に解剖を施行した。遺伝子が肝臓に導入されていることを確認するために肝臓から抽出したDNAを使用し導入遺伝子に対するPCRによる半定量を行ったところ、投与量に依存して導入遺伝子の存在が認められ、さらに発現したsiRNAの細胞内でプロセスされたアンチセンス鎖をnorthern blottingで確認できた。一方、血液・組織学的に肝障害を始めとする有意な副作用は認められなかった。しかし、siRNAの発現量はタマリンの1/30のウイルス量を投与したマウスの1/3程度の発現しか得られず、肝臓におけるSOD1の発現抑制効果は今回の実験では認められなかった。 (2)肝臓への新たなデリバリー方法としてビタミンEをsiRNAのアンチセンス鎖5'末端に直接結合した新規のベクターを開発した(Toc-siRNA)。Toc-siRNAのマウスへの投与はマウスを1日絶食後に経口投与して、尾静脈からアポBに対するToc-siRNAを静注し、48時間後に肝臓を取り出して、定量RT-PCRによりアポB遺伝子のmRNAの抑制、Northern blotでsiRNAの細胞内プロセス、肝細胞内をsiRNAに標識したCy3の蛍光信号を認めた。また、安全性としてToc-siRNA投与後の血算、生化学に加えて、投与3時間後の血清中IFN-α値をELISAにより、肝臓でのIFN-βの誘導を定量RT-PCRにより検索していずれの副作用も認められなかった。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Inhibition of hepatitis C virus infection and expression in vitro and in vivo by recombinant adenovirus expressing short hairpin RNA2008
Author(s)
Sakamoto N, Tanabe Y, Yokota T, Saito K, Sekine-Osajima Y, Nakagawa M, Itsui Y, Tasaka M, Sakurai Y, Chen CH, Yano M, Ohkoshi S, Aoyagi Y, Maekawa S, Enomoto N, Kohara M, Watanabe M
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Journal Title
Peer Reviewed
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[Journal Article] Efficient regulation of viral replication by siRNA in a non-human primate surrogate model for hepatitis C.2007
Author(s)
Yokota T, Iijima S, Kubodera T, Ishii K, Katakai Y, Ageyama N, Chen YW, Lee YJ, Unno T, Nishina K, Iwasaki Y, MakiN, Mizusawa H, Akari H
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Journal Title
Biochem Biophys Res Com 361
Pages: 294-300
Peer Reviewed
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