2006 Fiscal Year Annual Research Report
腎臓のクロライドイオン輸送異常症の病態解析と治療法開発
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18390246
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
内田 信一 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (50262184)
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Keywords | WNKキナーゼ / 偽性低アルドステロン症II型 / ノックインマウス / claudin / Na-Cl共輸送体 |
Research Abstract |
偽性低アルドステロン症II型は、高血圧を呈する優性遺伝形式の病気であり、近年WNKキナーゼの変異がその原因である事が判明したが、その分子機序は全く不明であった。遠位部尿細管でのクロライドイオン再吸収の増加が指摘されていたが、以前我々は病気を引きおこす変異体のWNK4発現によりMDCK細胞にてクロライド透過性の亢進、claudinのリン酸化が起こることを明らかにした。 今回、 1)WNK1のヒトでの異常はイントロン部の欠損で、それによりWNK1発現が増加すると言われていることから、WNK1の強制発現細胞でWNK4と同様な変化が起きるかを検討した。その結果、WNK1発現増加により、クロライドの透過性が亢進し、claudinのリン酸化が増加する事を明らかにした。 2)一方、この様な培養細胞系ではクロラィド透過性亢進以外にもいろいろなデータが出されている。しかしながら生体内でもこの様なことがおきているか結論が出ていなかった。そこで今回WNK4のミスセンス体を発現するノックインマウスを作成し検討することとした。すでに、偽性低アルドステロン症II型の形質を発現していることを確認し、モデルマウスとして検討に値することを確認済みで、現在分子病態を検討中である。
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