2006 Fiscal Year Annual Research Report
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18390280
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
水谷 修紀 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (60126175)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 文晶 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教務補佐員 (20376750)
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Keywords | Topo II阻害剤 / siRNA / ATM inhibitor / CD34 / NOG scid / 細胞周期 / チェックポイント / DNA損傷 |
Research Abstract |
乳児白血病患者由来ATMのヘテロ変異細胞株で、トポイソメラーゼIIαの発現量の異常高値を発見したこの細胞がG2/M期で正常に比し2-3倍高いことを確認した。ATM変異乳児白血病患者由来正常B細胞株を低濃度のトポII阻害剤で処理した所、正常に比し、有意に高感度にMLL遺伝子領域の切断がおこることを見いだした。 白血病モデルを作成する為には造血幹細胞でATM機能障害の誘導と染色体転座の研究を進める必要がある。このためATMの阻害剤(KuDos社)やATMに対するSiRNAを用い、正常細胞において上記の現象が起こるか否かを確認する必要がある。我々はATMに対する3種類のsiRNAをドメニコ博士から入手し、その抑制機能を解析したところそのうちの一つで抑制活性をみいだした。また、造血幹細胞のソースとして臍帯血由来CD34細胞を想定し、東京臍帯血バンク、並びに学内倫理委員会への倫理審査を申請し、承認を得ることができた。これらの手続きに若干の時間を要したが、ヒト臍帯血由来CD34陽性細胞を用いた研究への道が開かれた。現在この幹細胞に対しArM阻害剤あるいはsiRNAを用いてATM機能を抑制し、TopoII阻害剤存在下で細胞周期を回転させ、転座形成に至る現象がおこるかいなかをFISH法で確認しようと考えている。平行してNOG scid mouseへの移植によるヒト造血の長期アッセイの系を用いることにより、マウス骨髄内でのヒト白血病は性モデルを作成する。
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