2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18390280
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
水谷 修紀 Tokyo Medical and Dental University, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (60126175)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邉 文晶 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 特任助教 (20376750)
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Keywords | ATM / siRNA / XPA / XAB2 |
Research Abstract |
ATM機能の選択的阻害を誘導する方法としてレンチウイルスベクターを用いたATMのsiRNAの系について検討を加えた。ATMのsiRNASを組み込んだレンチウイルスを作成し、U2OS細胞への感染後ATMの抑制効果を検討した。その結果十分な抑制効果が得られる事を確認した。この系を用い未分化造血幹細胞におけるゲノム不安定生の研究を実施することが可能になった。臍帯血バンクから入手した28の臍帯血を用いて多次元フローサイトメータによる異常な分画保有検体9検体を確認した。そのうち5検体はCD34+CD7+CD45w+のNK前駆細胞を含むと考えられた、残りの4検体はCD34+CD20+CD45+で所属不明の分画を有していた。これらの細胞の割合は0.01%-0.002%であった。CD34+CD20+CD45+の分画をフローサイトメータにより分取し、DNAを抽出した後、高精細度ゲノムアレーにより染色体転座などの異常の解析を実施している。 Xerodermia Pigmentosusm A結合蛋白としてXAB2を同定した。XAB2は855のアミノ酸からなり、15のTPRモチーフを有する分子でN-Cor等と複合体を作って転写corepressorとして機能する。細胞のATRA処理によりRARから放たれるが、XAB2高発現の状態ではATRA耐性をXAB2低発現ではATRAによる分化誘導を促進した。細胞の未分化性の維持や染色体転座にも関与していることが予想され、今後臍帯血等における未分化造血細胞での発現状況を解析する段階である。
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