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2006 Fiscal Year Annual Research Report

周産期白質障害における微小循環と神経再生に関する研究

Research Project

Project/Area Number 18390307
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

上妻 志郎  The University of Tokyo, 医学部附属病院, 准教授 (10272569)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 藤井 知行  東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (40209010)
亀井 良政  東京大学, 医学部附属病院, 助手 (00251265)
坂巻 健  東京大学, 医学部附属病院, 助手 (50401089)
Keywords周産期 / 脳障害 / 微小環境
Research Abstract

(目的)子宮内炎症は脳性麻痺(CP)もしくは脳質周囲白質軟化症(PVL)のリスクファクターと考えられ以前から注目されているが、詳細なメカニズムや治療法に関してはほとんど解明されていない。そこで我々は、病理学的メカニズムや治療法開発のため、ラットを用いた子宮内炎症モデルを作成することとした。
(方法)Fischer344ラット(妊娠15日目)に麻酔をかけ、母体子宮頚部にLPS(20μg/0.1ml)を注入した。コントロール群には生理食塩水を同量注入した。妊娠20日目にラットをジエチルエーテルで麻酔した後、帝王切開を施行し胎児を取り出した。ラット胎児を開胸し、拍動下に心臓を穿刺し、4%中性緩衝ホルマリンを注入により灌流固定した後、ラット胎児の脳を取り出し、亦ルマリン固定液に浸し固定した。パラフィン固定し、冠状断で厚さ10μmの切片を作成。脱パラフィンして、TUNEL染色、および免疫組織化学染色(CNPase, PLP)を施行し、両者を比較検討した。
(結果)
1、TUNEL染色では、コントロール群と比較しLPS投与群で側脳室周囲の細胞が有意に染色され、アポトーシスが起こっていることが推測された。
2、未熟なOligodendrocyte(OL)を染めるCNPase染色では、コントロール群の方が、側脳室周囲でより多く染色された。これは、LPS群では、炎症反応により未熟なOLが壊死・脱落したものと思われる。
3、成熟したOLを染めるPLP染色では、コントロール群、LPS群ともにほとんど染色されず、明らかな差は認めなかった。
(結論)
LPSの母体子宮頸部注入による子宮内炎症モデルは胎児脳障害研究に有用である事が示された。

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Published: 2010-02-01   Modified: 2016-04-21  

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