2007 Fiscal Year Annual Research Report
ABCA12遺伝子変異による重症型魚鱗癬に対する新しい治療法の開発
Project/Area Number |
18390310
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
秋山 真志 Hokkaido University, 大学院・医学研究科, 准教授 (60222551)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 宏 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (00146672)
西江 渉 北海道大学, 大学院・医学研究科, 助教 (20443955)
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Keywords | 遺伝子 / 魚鱗癬 / 遺伝子治療 / 変異 / ABCA12 / 幹細胞 / 皮膚バリア |
Research Abstract |
本研究の目的は、ABCA12遺伝子変異を病因とする重症型魚鱗癬に対する、毛包のバルジ由来幹細胞をターゲットとした正常ABCA12遺伝子導入による新しい治療法を開発し、道化師様魚鱗癬患者由来表皮細胞、および、魚鱗癬モデルマウスを対象として、その治療効果を検証し、臨床応用への道を開くことであった。 本年度は、以下の3項目の実績を達成した。 1)魚鱗癬モデルマウス、および、道化師様魚鱗癬患者由来培養表皮細胞の準備 道化師様魚鱗癬患者皮膚を移植した魚鱗癬モデルマウスを作成した。植皮された病変は、重篤な魚鱗癬の症状を呈し、病理組織学的にも、魚鱗癬に特徴的な変化を呈した。 2)再構成皮膚における魚鱗癬表現形の変化の確認 遺伝子導入幹細胞からの再生表皮について、経時的に皮膚生検を施行、凍結切片を作成、蛍光顕微鏡等にて観察ることにより、リポーター遺伝子、ならびに、正常ABCA12遺伝子の導入、発現を確認した。さらに、免疫組織学的、in situ hybridization法、ノザン・ブロッティング、サザン・ブロッティングによって、移植患者表皮における導入常遺伝子および蛋白の発現をモニターした。遺伝子導入実験後、移植皮膚における臨床症状の改善度を評価した。その結果、導入遺伝子の発現により、皮膚表現形の改善を認めた。 3)研究結果の総括と臨床応用への可能性の評価 今回の研究によって得られた結果から、最善と考えられる導入遺伝子、遺伝子導入法をまとめた。さらに、導入遺伝子の発現、遺伝子導入の効果、ならびにその持続時間について評価した。また、今回の結果から予想される本研究でもちいる遺伝子導入法による副作用もまとめた。これらのデータから、本方法の実際の臨床応用の可能性につき考察した。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Unique mutations in the filaggrin gene in Japanese patients with ichthyosis vulgaris and atopic dermatitis2007
Author(s)
Nomura T, Sandilands A, Akiyama M, Sakai K, Ota M, Sugiura H, Yamamoto K, Sato H, Smith FJD, McLean WHI, Shimizu H.
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Journal Title
J Allergy Clin Immunol 119
Pages: 434-440
Description
「研究成果報告書概要(和文)」より
Peer Reviewed
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