2007 Fiscal Year Annual Research Report
CD200陽性バルジ細胞を用いたヒト毛嚢再生の試み
Project/Area Number |
18390315
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
大山 学 Keio University, 医学部, 講師 (10255424)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
天谷 雅行 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90212563)
石河 晃 慶應義塾大学, 医学部, 准教授 (10202988)
齋藤 昌孝 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (30306774)
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Keywords | 皮膚生理学 / 再生医学 / 毛嚢 / 皮膚幹細胞 / バルジ / 毛乳頭 / 組織再構成 |
Research Abstract |
研究計画2年目となる平成19年度は、1.ヒト毛嚢CD200陽性バルジ細胞の分離・長期間培養が増殖能に与える影響について検討し、2.ヒトCD200陽性バルジ細胞を可能な限り培養し備蓄するとともに、3.3次元培養下でのヒトケラチノサイトと毛乳頭細胞の混合試験実験 4.ヒト毛乳頭細胞の培養条件の最適化の試み を行った。CD200陽性バルジ細胞が初代培養で高い増殖能を有することはすでに申請者により示されていたが、その増殖能が現状の培養条件で継代を繰り返しても維持されるか否かは不明であった。同じ頭皮検体から得られたCD200陽性バルジ細胞、陰性細胞を継代培養したところ、陰性細胞が4代以内に継代不能になるのに対しCD200陽性バルジ細胞は継代5代を超えても数多くのコロニーを形成する高い増殖能を維持することが明らかとなった。また、前述継代培養実験の結果をうけ、次年度に行う毛嚢再構成実験のためにCD200陽性バルジ細胞を継代培養し可能な限り凍結備蓄した。ケラチノサイトと毛乳頭細胞のヌードマウスへの混合移植による毛嚢再構成系は、結果の確実性、結果判定に時間を要するなどの欠点があった。そのため本年度はゲル3次元培養系におけるケラチノサイト、毛乳頭細胞の混合培養の試験実験を行った。自然に凝集した毛乳頭細胞塊から円柱形の立体構造がゲル内に伸長する現象がみられ、毛嚢類似構造と考えられ現在検討を加えている。昨年度からの網羅的遺伝子解析にて培養後に毛乳頭細胞で発現の失われる遺伝子群を同定した。これらの遺伝子の発現低下が培養操作により毛誘導能が失われる原因となる可能性があるため、それらの発現を維持する培養条件を検討中である。
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Research Products
(10 results)