2006 Fiscal Year Annual Research Report
心筋血管再生治療のための新しい生体内遺伝子発現イメージング法の確立と応用
Project/Area Number |
18390326
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
犬伏 正幸 北海道大学, 大学院医学研究科, 特任助手 (70399830)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉木 長良 北海道大学, 大学院医学研究科, 教授 (30171888)
鐘ヶ江 香久子 北海道大学, 大学院医学研究科, 助手 (30326855)
岡本 祥三 北海道大学, 病院・医員 (20431364)
平田 健司 北海道大学, 病院・医員 (30431365)
吉永 恵一郎 北海道大学, 大学院医学研究科, 特任助手 (30435961)
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Keywords | 核医学(PET,SPECT) / 分子イメージング / 遺伝子発現イメージング / 遺伝子治療 / 再生医療 / 血管新生 / 心臓(心筋) / 小動物(ラット) |
Research Abstract |
はじめに、研究計画の変更について報告する。まず、本研究課題で使用を予定していた小動物用SPECT装置を置き換える形で、平成19年8月から小動物用PET/CT装置が導入されることが決まった。これに伴い、本研究課題における生体内イメージングは全て新規導入装置で行うよう先送りし、種々の遺伝子組み換えアデノウイルスの作製を前倒しして行っている。また、本研究課題において遺伝子実験を行っている遺伝子病制御研究所の実験室が、急遽決まった耐震改修工事のため平成19年夏頃から使用できなくなるため、遺伝子実験の一部を核医学実験室で行わざるを得なくなり、そのために核医学実験室の拡充も行っている。 本年度の研究実績としては、上述の通り種々の遺伝子組み換えアデノウィルスの作製、すなわち実験1)の前半部分と実験2)の冒頭部分を行った。まず、hNISのDNAクローニングを行い、Ad-CMV-hNISを作製して増幅させ、高濃度ウィルス披を得た。Ad-CMV-hNISを培養細胞に感染させ、Western blottingによってhNIS蛋白発現を、99mTcO4-取込み実験によりhNIS機能発現を確認した。また、様々な遺伝子で容易に置き換えることのできるmulti-cloning site(MCS)を2カ所に持つアデノウイルス導入用エントリーベクターを独自に2種類作製した。さらに、Ad-CMV-HGF-CMV-hNISを作製するためのHGFのDNAクローンも得ることができた。これらと並行して、来年度開始予定の実験3)についても、詳細な検討をすでに開始している。
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