2008 Fiscal Year Annual Research Report
心筋血管再生治療のための新しい生体内遺伝子発現イメージング法の確立と応用
Project/Area Number |
18390326
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Research Institution | National Institute of Radiological Sciences |
Principal Investigator |
犬伏 正幸 National Institute of Radiological Sciences, 分子イメージング研究センター, 研究員 (70399830)
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Keywords | 分子イメージング / 核医学(PET,SPECT) / 再生医療 / 遺伝子治療 / 遺伝子発現 / 血管新生 / 心臓(虚血性心疾患) / 小動物(ラット) |
Research Abstract |
具体的内容:血管新生治療遺伝子として肝細胞増殖因子(HGF)遺伝子を、核医学レポーター遺伝子としてNa/I共輸送蛋白(NIS)遺伝子を用いて、遺伝子組み換え複製欠損型アデノウイルスAd-CMV-HGF-CMV-NISと、controlとしてAd-CMV-NISを作製した。in vitroでは、遺伝子組み換えアデノウイルスを様々な濃度(0,1,5,10,20,50,100MOI)でラット胎性心筋芽細細胞H9c2株に導入した。^<99m>TcO 4摂取率はウイルス濃度の増加に従って著明に増加し、MOI=0の時と比べて最大582倍に増加した。western blottingにおいても同様に、HGFとNISのタンパク発現はMOIの上昇とともに増加し、この二つタンパク発現量は高い正の相関を示した(r=0.96)。さらにin vivoイメージングでは、ラット心筋梗塞モデルを作製し、Ad-CMV-HGF-CMV-NISまたはAd-CMV-NISを梗塞周辺部に注入し、1〜3日後に小動物用PET/SPECT/CT装置を用いて、^<99m>TcO4によりNISレポーター遺伝子発現、^<99m>Tc-tetrofosminにより心筋血流、^<18>F-FDGにより心筋糖代謝を、非侵襲的にイメージングすることができた。意義・重要性:近年、虚血性心疾患に対して血管新生遺伝子を用いた遺伝子治療の研究が活発に行われているが、これまでは治療遺伝子の発現部位や量を生体内で確認することができず、治療効果を正確に評価することが困難であった。本研究では、治療遺伝子HGFと核医学レポーター遺伝子NISを同時に心筋梗塞モデルラットの心筋細胞に導入して共発現させることによって、HGF治療遺伝子の発現のin vivoイメージングに成功し、遺伝子治療の治療効果をより正確に評価することが可能となった。
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[Journal Article]2008
Author(s)
Tamaki N, et al.
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Journal Title
Nuclear Cardiac Imaging, 4^<th> ed.(Oxford University Press)
Pages: 462-476
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