2006 Fiscal Year Annual Research Report
四次元治療計画を用いた画像誘導放射線治療システムの開発
Project/Area Number |
18390333
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
永田 靖 京都大学, 医学研究科, 助教授 (10228033)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
光森 通英 京都大学, 医学研究科, 講師 (10263089)
溝脇 尚志 京都大学, 医学研究科, 講師 (90314210)
成田 雄一郎 京都大学, 医学研究科, 講師 (30311385)
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Keywords | 四次元計画 / 放射線治療 / 画像誘導放射線治療 / 呼吸同期 / 四次元CT |
Research Abstract |
定位放射線照射技術に関連して本年は以下の研究を行った。 (1)まず四次元治療計画システムの開発を行った。具体的には、既に導入されたMultiple Detector-CT (MDCT)において、放射線治療用の呼吸信号取得装置を用いて複数呼吸相のCTを撮像し、四次元CT画像再構成画像を作成した。特に体幹部定位照射患者において、放射線治療開始前に四次元動画CT撮像を行った。この画像により腫瘍の呼吸運動に伴う経時的な動きを解析し、実際の治療計画に反映した。 (2)次にMRやFDG-PETなどの複数の有用な画像よりのターゲット入力支援システムを開発した。具体的には放射線治療計画開始前にCT、MR、PETの画像を各々の座標を統一して撮像して、それらの画像を幾何学的に修正して重ねあわせて線量分布を作成した。脳腫瘍に対してはCTとMRの重ね合わせ、頭頸部癌に対してはCTとFDG-PET画像の重ね合わせツールを開発し、治療前のターゲット決定のみならず、放射線治療期間中の腫瘍の変化を反映して複数時点での四次元治療計画をおこなった。 (3)一方で患者の種々の呼吸位相を照合した呼吸同期照射技術を体幹部定位放射線照射へ導入するための基礎的検討を行った。具体的には腹圧を感知する歪みゲージセンサー、呼吸の流れを感知するフローセンサー、そして体表面の動きを感知するレーザーセンサー等の複数の外部呼吸信号を感知するとともに、また腫瘍の位置をX線透視装置によって計時的にモニターすることにより、複数の外部呼吸信号と腫瘍の呼吸性移動との相関関係について検証した。
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Research Products
(7 results)