2006 Fiscal Year Annual Research Report
各種疾患におけるカチオン化ゼラチンを用いた経カテーテル治療法の開発
Project/Area Number |
18390336
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
福山 直人 東海大学, 医学部, 講師 (50349338)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中澤 博江 東海大学, 医学部, 教授 (20110885)
玉井 好史 東海大学, 医学部, 講師 (90207225)
辻 千鶴子 東海大学, 医学部, 講師 (80130079)
長田 成彦 東海大学, 医学部, 助手 (60307254)
盛 英三 国立循環器病センター研究所, 心臓生理部, 部長 (90146598)
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Keywords | 原発性肺高血圧症 / カテーテル / モノクロタリン |
Research Abstract |
本研究の目的は、原発性肺高血圧症、肝細胞癌、肝硬変症、脳梗塞症や急性心筋梗塞症などの様々な難治性疾患に対する新たなカテーテル治療法を開発することである。 そのためにまず、血管内皮前駆細胞や骨髄幹細胞の分離同定を行い、遺伝子導入を行うためのカチオン化ゼラチンを作成し、各種動物疾患モデルを作成した。 具体的にはモノクロタリンを用いた原発性肺高血圧症モデルを作成し、全身麻酔下で体表から超音波装置を用いることによりモデルの作成状況を確認した。従来、我々はモデルラットを犠死させモデルの確認を行っていたが、生存させたままでもモデルの作成を確認することができた。また、肝硬変症、肝細胞癌モデルも各種血液検査だけではなく、肺高血圧症モデルと同様に体表から超音波検査を行うことにより肝硬変症や肝細胞癌が生じていることを確認することが可能であった。肝硬変症モデルに関しては、組織化学的な肝細胞癌モデルに関しては、明らかな腫瘍の形成だけではなく免疫組織化学的染色より前癌病変の状態もうまく描出することができた。脳梗塞症に関しては、ヌードラットを用い、現在モデル作成中であるが、急性心筋梗塞症モデルにおいても体表からの超音波検査により心筋梗塞の作成に成功したことが確認されて、現在組織学的検索を行っている。 以上のように本年度の検討により、各種疾患モデルが問題なく作成されることが明らかとなり、次年度に行う予定である治療効果の検討が期待される。
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Research Products
(5 results)