2006 Fiscal Year Annual Research Report
肝炎、肝硬変、肝癌における網羅的microRNAプロファイルと機能的RNA探索
Project/Area Number |
18390372
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
田尻 孝 日本医科大学, 大学院医学研究科, 教授 (20163462)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有馬 保生 日本医科大学, 医学部, 講師 (30168025)
吉田 寛 日本医科大学, 医学部, 助教授 (60246999)
横室 茂樹 日本医科大学, 医学部, 講師 (30267223)
水口 義昭 日本医科大学, 医学部, 助手 (70409217)
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Keywords | 遺伝子 / バイオテクノロジー |
Research Abstract |
申請者は研究計画に従いmiRNAのcloningを施行した。特にHBV陽性Hepatocellular carcinoma(HCC)症例(19例)における肝癌とその周囲の肝組織よりのmiRNA cloningとそのディファレンシャル解析を施行している。1症例における1000以上のcloningによる解析結果(110種類のmiRNAが検出された)で、発現頻度をclustering解析結果により、HCCと周囲肝組織における発現プロファイルに統計学的異差を認めており、特に肝組織に豊富に発現しいているmiRNA-122aのHCCにおける発現低下とapoptosisに関連しているmiRNA-21のHCCにおける発現増大は多くの症例にも認められており、疾患特異的変化の可能性が高く、研究の進行により病態生理の解明や新たな治療法の確立に至る可能性があると考えている。 また、miRNA cloningにより得られた結果の内、新規miRNAの可能性があると考えられるものを選定しそのpre-miRNAの構造をコンピューター予測した。その結果約200種類の新規miRNAを同定した。また、既存のmiRNAに関してもpre-miRNAの反対側にも多くのmiRNAがcodeされていることを見出した。 これらの実験結果に基ずき、さらに臨床因子などを交え、miRNAが癌発生リスクとなり得るのが否かを統計学的に検定していく予定である.
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