2006 Fiscal Year Annual Research Report
脂肪組織由来間葉系幹細胞による重症心不全治療法の開発
Project/Area Number |
18390375
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
丹原 圭一 京都大学, 医学研究科, 助手 (30402845)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 裕 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40252457)
佐地 嘉章 京都大学, 医学研究科, 助手 (00399776)
片岡 文代 京都大学, 医学研究科, 技術補佐員 (40422943)
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Keywords | 脂肪組織 / 間葉系幹細胞 / 細胞移植 / 心臓再生 / サイトカイン |
Research Abstract |
脂肪組織由来間葉系幹細胞(ASC)は、in vitroの研究で血管新生増殖因子を分泌し、血管内皮細胞及び心筋細胞に分化しうることが証明されている。ASCは豊富に存在し、容易に採取できる点から細胞移植のソースとしての可能性が示唆されてきた。 ラット慢性心筋梗塞モデルにおける移植ASCからの各種サイトカインの分泌とその血管新生機序、心リモデリング抑制機序の解明を目的とする実験を行ってきた。 ラット慢性心筋梗塞モデルの自己皮下脂肪組織からStromal Vascular Fraction (SVF)を採取しての自己細胞を用いた移植を行ってきたが、採取可能な細胞数にばらつきがあり、当初考えていた細胞数10^6個を平均的に採取できなかったため、心機能評価に耐える安定した実験を行うことが出来なかった。そのため、細胞採取の条件を検討し調節してきた。0.075%Collagenase Type II溶液の量、酵素処理の時間、溶血バッファー、PKH26の量などを調節し、現時点では溶血バッファーまでの段階で、ほぼ細胞数IO6個を採取できるようになってきたが、ラベリングにおいて調節中である。 現時点での成果は、上記のとおりである。細胞移植の実験においては、移植細胞のparacrine効果は極めて重要であり全体のテーマでもあるが、細胞の生着を正確に評価することも大切と考えるので、可能な限り心機能評価と細胞の生着の評価を同一個体でできるように検討中である。
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