2007 Fiscal Year Annual Research Report
呼吸器悪性腫瘍(肺癌および中皮腫)の生物学的性格に基づく新規診断・治療戦略の構築
Project/Area Number |
18390382
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
平野 隆 Tokyo Medical University, 医学部, 准教授 (30238381)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大平 達夫 東京医科大学, 医学部, 講師 (40317847)
佐治 久 東京医科大学, 医学部, 助教 (60420965)
西村 俊秀 東京医科大学, 医学部, 客員教授 (40366092)
川上 隆雄 東京医科大学, 医学部, 准教授 (40366117)
加藤 治文 東京医科大学, 医学部, 教授 (20074768)
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Keywords | 呼吸器悪性腫瘍 / 肺癌 / 中皮腫 / 早期発見 / 効果予測因子 / 個別化治療 / プロテオーム解析 |
Research Abstract |
1.肺癌組織型関連蛋白質の解析:2次元電気泳動法(DIGE法)により組織関連として検出・判定された蛋白質(扁平上皮癌関連(SqP)19個、腺癌関連(AdP)16個、神経内分泌腰瘍関連(NeP)17個)のうち質量分析法によって14分子名を同定。内8個がサイトケラチン(CK)であり、肺癌切除標本の免疫染色で検証、CK5/6,CK17をSqPとCK18をAdPとした。 2.早期発見をめざすバイオマーカー(BM)探索:肺癌切除材料の短期培養後の培養上清を解析し、上清中に放出される蛋白質のBMとしての可能性を検討。現在切除材料のDIGE解析は約80%終了、BMの候補蛋白質を検討中。 3.胸膜中皮腫と非小細胞肺癌症例(NSCLC)の比較解析:DIGE法によって中皮腫と低分化NSCLCの蛋白質発現を切除材料で比較。中皮腫で3倍以上増加する非血奬蛋白質31個を検出・同定。市販抗体入手可能な14種類について免疫組織染色により検証終了。その結果2種類の蛋白質が中皮腫で高発現していることを確認。 4.術後補助化学療法(PAC)の効果予測因子解析:IB期肺腺癌のPACに有効なUFT^[○!R]の効果予測因子の探索目的で肺腺癌組織を質量分析法(tandem/MS解析)により解析、myosin IIAとvimentinがともに陰性症例は予後良好であり、UFT^[○!R]、のPACが必要ないと結論。しかし両分子発現はPACの有無により予後に影響ないことから效果予測因子とはなりえず、予後因子と見られる。 5.ホルマリン固定パラフィン包埋標本の質量分析への応用:ホルマリン固定標太から目的(腫瘍)組織を切り出し(Laser microdissection)→Liquid tissue^TMで可溶化→トリプシン処理→LC-MS/MS解析の手順で肺腺癌(IA期・IIIA期症例)の解析を開始。現在13症例のMS解析を終了。
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Research Products
(8 results)
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[Presentation] 原発性肺癌の術後治療の個別化に向けたプロテオーム解析の試み2007
Author(s)
平野隆, 前田純一, 吉田浩一, 小鹿雅和, 坂田義詞, 佐治久, 垣花昌俊, 藤岡薫, 大平達夫, 坪井正博, 加藤治文
Organizer
第107回日本外科学会定期学術集会
Place of Presentation
大阪
Year and Date
2007-04-13