2008 Fiscal Year Annual Research Report
無頸動脈狭窄症に対する内科治療と外科治療(CEA/CAS)の無作為臨床試験
Project/Area Number |
18390391
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
遠藤 俊郎 University of Toyama, 大学院・医学薬学研究部(医学), 教授 (70125269)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桑山 直也 富山大学, 大学院・医学薬学研究部(医学), 准教授 (30178157)
林 央周 富山大学, 附属病院, 講師 (50283073)
栗本 昌紀 富山大学, 附属病院, 講師 (10161770)
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Keywords | carotid artery / sever stenosis / asymptomatic / medical treatment / CEA / CAS / result / prospective study |
Research Abstract |
頸動脈アテローム血栓症のなかで、治療選択について議論の多い無症候性高度狭窄病変に焦点をあてる研究である。内科治療と外科治療(内膜切除術:CEAおよび血管内治療CAS)の臨床評価を明らかにし、その結果を基に、本疾患領域における本邦独自の診療ガイドライン作成を目的とする。 検討対象は、脳虚血症状の既往がなく、頸動脈に50%以上狭窄(血管撮影・頸動脈エコー)を認めた。治療選択は各施設が独自の判断で実施する、「前向き観察研究」として実施した。2003-04年登録された追跡調査群と新たな登録群の2群にわけ検討を行い、現在最終成績を集約中である。これまで得られた結果の一部を示す。 結果1:従来より追跡調査を行ってきた362例について、治療開始3年後の成績を評価した。脳梗塞の発症は、内科治療群2.8% (2/74)、CEA/CAS群0.4%(1/288)で、有意に外科治療の成績が良好であった。CEA/CAS後の再狭窄率は約5%に認めたが、いずれも無症状であった。 結果2:計画プロトコールに従い、全国協力施設より666例の症例登録があり、1)患者臨床背景、2)治療内容(投与薬:抗血小板材/スタチン、CEA、CAS)3)追跡治療結果につきデータを集積、分析し、本邦における治療の現状、時代変化を解析中である。内科治療薬剤選択は多様化し、多剤投与の傾向も顕著となっている。また、従来に比し、本邦における頸動脈病変は増加が著しく、外科治療の成績向上も顕著である。
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Research Products
(7 results)