2007 Fiscal Year Annual Research Report
神経移植・再生治療における核磁気共鳴装置を用いた細胞・分子追跡システム
Project/Area Number |
18390399
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
菊田 健一郎 Kyoto University, 医学研究科, 助教 (90332725)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 淳 京都大学, 再生医科学研究所, 准教授 (10270779)
三木 幸雄 京都大学, 医学研究科, 准教授 (80303824)
堤 定美 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (00028739)
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Keywords | 細胞分子イメージング / 細胞移植治療 / 脳虚血 / 頚動脈狭窄 / 内皮前駆細胞 / 骨髄 |
Research Abstract |
現在EPC(endothelial progenitor cell)はその減少が心・脳血管イベントと逆相関すると報告され、EPCが血管保護的に作用するとされている。しかしCD34吸着ステントに血管再狭窄予防効果に乏しいことが示されEPCと血管修復との関係は未だ不明である。我々はラット骨髄より培養・大量調整したEPCをラットの頚動脈内膜肥厚モデルに投与し慢性期においてEPCが血管内皮ではなく平滑筋に分化・増殖することで内膜肥厚を増悪させることが判明した。2007年度はそのメカニズムがgrowth factorによるものを中和抗体およびsiRNAによる実験で明らかにした。また我々の方法で培養したEPCが長期間培養可能であることおよび内皮の性格を維持することを示した。また滋賀医科大学MR総合医療センターの協力を得て動物用7T MRIによるラット、マウスの撮像が可能となり、条件検討を行った。すでに他のstem cellはtracking可能となっているため、本年度はEPCを標識し病態下マウス、ラットにおけるEPCの投与と脳および血管壁へのtrackingを準備中である。
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