2006 Fiscal Year Annual Research Report
新規アグリカナーゼの関節炎早期における誘導メカニズムとその役割・診断的応用
Project/Area Number |
18390416
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
廣畑 聡 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (90332791)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二宮 善文 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (70126241)
西田 圭一郎 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (80284058)
成瀬 恵治 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (40252233)
小川 弘子 岡山大学, 医学部, 客員研究員 (70423283)
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Keywords | アグリカナーゼ / 関節炎 |
Research Abstract |
1:メカニカルストレスによるアグリカナーゼ誘導に関わる分子メカニズム Wister系胎児ラットの膝関節から軟骨細胞を分離培養し、岡山大学成瀬教授らの開発した細胞培養伸展刺激装置を用いて、メカニカルストレスを加えて、ストレス刺激時のアグリカナーゼ発現誘導に関して調べた。7%または15%伸展(0.33-0.5Hz)の条件で刺激をまず実施したが、細胞に対するダメージなどから最終的に7%伸展(0.33または0.5Hz)の条件でまた刺激時間や回収までの時間等に関する条件設定を行った。 刺激後、0.5,2,6,12時間後にRNAを抽出し、各アグリカナーゼ発現の変化を検討したところ、アグリカナーゼ-2であるADAMTS5は殆ど発現レベルに変化を生じないのに対して、ADAMTS1,4,9はいずれも発現が上昇している結果が得られた。 2:ラットOAモデルにおけるアグリカナーゼ-3発現動態の解析 雄性Wisterラット(200-300g)を用いてエーテル及びフェノバルビタール麻酔下に右膝関節前十字靭帯および内側側副靭帯を切除する。4%パラフォルムアルデヒド(PFA)固定後、パラフィンブロックを作成し、免疫染色を行った。経時的に関節を摘出したところ、Modified Mankin Scoreの進行を認め、関節破壊が進行していた。ADAMTS9の免疫染色では、関節破壊が進行しているステージではADAMTS9陽性細胞を多数認めたが、一方進行した時期ではむしろADAMTS9陽性細胞は減少していた。
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Research Products
(3 results)