2007 Fiscal Year Annual Research Report
新規アグリカナーゼの関節炎早期における誘導メカニズムとその役割・診断的応用
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18390416
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
廣畑 聡 Okayama University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (90332791)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二宮 善文 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (70126241)
西田 圭一郎 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (80284058)
成瀬 恵治 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (40252233)
小川 弘子 岡山大学, 医学部, 客員研究員 (70423283)
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Keywords | 関節炎 / アグリカナーゼ / 細胞外マトリックス |
Research Abstract |
1:アグリカナーゼ誘導に関わる細胞内分子メカニズム ADAMTS9の発現誘導に関わる細胞内転写因子およびその結合部位に関する研究を行った。まず、ヒトADAMTS9のプロモーター部位をgenomic PCRにて得ることに成功した。全長が1485塩基対あり、1485、1301、659、483、339の合計5種類の異なった長さのDNAをルシフェラーゼアッセイ用のベクターに組み込んでコンストラクトを作成した。ヒト軟骨肉腫由来細胞株(OUMS-27)を既報の通り培養し、軟骨特異的遺伝子(II型コラーゲン、IX型コラーゲン、アグリカン)の発現を確認し軟骨表現型を維持していることを確認した後に、ルシフェラーゼアッセイを行った。化学発光を検出することに成功し、最もプロモーター活性の強いコンストラクトを決定した。 2:マウス成長軟骨におけるADAMTS9発現動態の解析 0週,7週,14週齢雄ICRマウス脛骨近位骨幹端を固定後、パラフィンブロックを作成し、マウスADAMTS-9のcDNAを用いて、DIGラベルしたプローブを作成し、in situ hybridizationによりmRNA発現の検討を行った。マウス脛骨の成長軟骨において、ADAMTS-9は成熟軟骨細胞層で一部陽性、肥大軟骨細胞においては、mRNAレベルで強く発現していることが判明した。成長軟骨における軟骨分化過程において、軟骨細胞が肥大化する際に、周辺のマトリックスを分解する手段の一つとしてADAMTS-9が関与する可能性があると考えられた。
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