2007 Fiscal Year Annual Research Report
マイクロアレイCGH法を用いた軟骨性腫瘍における遺伝子・染色体変異の解析
Project/Area Number |
18390417
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
尾崎 敏文 Okayama University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (40294459)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
国定 俊之 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (80346428)
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Keywords | 骨軟部腫瘍 / アレイCGH |
Research Abstract |
当施設にて治療を行い、患者の同意の元に採取し凍結保存した17例(内軟骨腫9例、低悪性軟骨肉腫(grade 1)8例)を用いてアレイCGHを行った。Log ratio+/-2.0以上をgain、 lossとし、両腫瘍とも半数以上で見られた領域でかつP-value logratio<0.05の領域について検討を行った。内軟骨腫で20箇所のgain、14箇所のloss、軟骨肉腫で41箇所のgain、16箇所のlossが認められた。両方の腫瘍で共通に認められた領域では、gainが2q12.1-2(60%)、6p22(60%)、7q11.2(53%)、15q13.2(53%)、21q22.1(60%)、22q13.3(60%)、lossが1q21.3(87%)、6p21.3(73%)、7q22.1(60%)、19q13.2(67%)、20q11.2(93%)、20q13.1-2(80%)であった。腫瘍特異的な領域は、gainが内軟骨腫で9q34、軟骨肉腫で11pl5.4、12q13.2、17q12、lossが内軟骨腫で13q12、軟骨肉腫で13q14であった。標的遺伝子としては、低悪性軟骨肉腫では、CHK2, RARA、 DTX3、内軟骨腫では、WDR5のgain等の特異的な変異がみられた。 今回の検討において、両腫瘍においてゲノムDNAのコピー数の変化は同様の傾向にあった。個々の遺伝子について、DNAコピー数とmRNAの発現レベルに相関を認めた。アレイCGHを用いた内軟骨腫と低悪性軟骨肉腫のDNAコピー数の異常を検出可能であった。 アレイCGHはメタファーゼCGHでは検出できないレベルのDNAコピー数を検出するための有用な手段であった。
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Research Products
(3 results)