2007 Fiscal Year Annual Research Report
低酸素誘導性因子1システムによる酸素ホメオスターシス維持の分子機構の解明
Project/Area Number |
18390429
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
広田 喜一 Kyoto University, 医学研究科, 講師 (00283606)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高淵 聡史 京都大学, 医学研究科, 助教 (90402841)
近藤 科江 京都大学, 医学研究科, 准教授 (40314182)
原田 浩 京都大学, 医学研究科, 助教 (80362531)
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Keywords | 遺伝子 / 細胞 / 低酸素 / シグナル伝達 / 転写因子 / ストレス |
Research Abstract |
酸素濃度感知性転写因子であるhypoxia-inducible factor 1 (HIF-1;低酸素誘導性因子1)と低酸素センサーのを指標に明らかにあるために培養細胞を用いた実験系とラットや遺伝子改変マウスを用いた実験系を用い酸素供給とのバランスで決定される酸素ホメオスターシスを分子生物学を援用しリアルタイムでモニターする実験系をin vitro in vivoで構築し、低酸素応答性の遺伝子発現またその結果としての細胞、組織の表現型と合わせて評価することが本の目的であった。 昨年度の研究成果を受けて今年度は #1 in vitro細胞酸素消費測定系の確立 クラーク電極を用いた酸素分圧測定を使い、培養細胞の酸素消費量を測定する実験系を確立した。 各種のミトコンドリア電子伝達系の阻害薬を用いた検討により細胞の種類により酸素消費量のミトコンドリアへの依存率に差がある事が判明した。 同時に、綱胞内ATP濃度、細胞培養上清中の乳酸・ピルビン酸の濃度の測定系を確立した。 #2 5xHRE-ODD-Luciferaseレポーターを組み込んだ遺伝子改変マウスを用いて、内腸骨動脈の結紮モデルを構築しレポーターを用いたリアルタイムのHIF-1の活性化が、実際の遺伝子発現と良く相関する事を見いだした。 #3 内毒素LPSがHIF-1の活性化を引き起こす事、細胞のブドウ糖代謝経路を回答主体のものに変換させる活性を持つ事を見いだした。
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Research Products
(4 results)