2008 Fiscal Year Annual Research Report
eNOSトランスジェニックマウスを用いた男性不妊に対する新たな治療法の開発
Project/Area Number |
18390436
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
藤澤 正人 Kobe University, 医学研究科, 教授 (30243314)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 一志 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (20335433)
石川 智基 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (00432576)
山口 耕平 神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (50457107)
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Keywords | eNOS / apoptosis |
Research Abstract |
平成20年度における研究成果は以下のとおりである。 術後3、5、7日目での精巣重量比(停留精巣側/陰嚢側)の平均値はそれぞれWT群で0.81、0.59、0.42、eNOS Tg群では0.62、0.44、0.33とeNOS-Tg群で有意に減少が見られた。セルトリ細胞数あたりの精細胞数は、精粗細胞において、両群における有意な差は認めなかった。一方、精母細胞と精子細胞においては術後3日目よりeNOS-Tg群で有意に細胞数の減少が見られた。セルトリ細胞数あたりの精細胞のアポトーシス数は、eNOS-Tg群で術後3日目において有意に増加した。これらの結果より、停留精巣モデルにおいてeNOSがアポトーシスを促進させ、NOによる精子形成過程での障害はmeiosisの段階で起こることが示唆された。 熱ストレスや酸化ストレスに関連する精子形成障害においてeNOSを制御することが有効な治療法になりうる可能性が示唆された。
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