2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18390444
|
Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
田中 俊誠 秋田大学, 医学部, 教授 (40002216)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 淳 秋田大学, 医学部, 助教授 (80250877)
河村 和弘 秋田大学, 医学部, 助手 (10344756)
|
Keywords | 卵子成熟 / DNAマイクロアレイ / パラクライン因子 / 顆粒膜細胞 / 体外受精胚移植 |
Research Abstract |
1.マウスにゴナドトロピン投与し、経時的に採取した卵巣を用いてDNAマイクロアレイを行った。そのDNAマイクロアレイの結果より見出した新規卵子成熟誘導因子の候補に対し、リガンドならびに受容体の卵巣内局在についてRT-PCRおよび免疫染色を用いて検討した。その結果、受容体が卵もしくは卵丘細胞に存在し、そのリガンドが卵巣体細胞で発現が認められるものを選択していったところ、約20のパラクライン因子に絞られた。 2.これらの候補に対し、DNAマイクロアレイの結果が正しいかどうかについて、Real-time RT-PCRおよびELISA/western blotにて検証した。良い抗体がないものはRNAレベルのみでの結果となったが、全ての候補においてDNAマイクロアレイの結果が正しいことが証明された。 3.これらの候補の卵成熟作用について、採取した未成熟卵に作用させ、核成熟はGVBD、第1極体放出について検討した。新たな卵子成熟誘導因子として、GVBDのみを誘導するもの、第1極体放出のみを誘導するもの、双方を誘導するもの、がそれぞれ見つかった。 4.さらに、候補に対して卵成熟の細胞質成熟の作用をもつかどうかについて、未成熟卵に候補因子を作用させ、得られた成熟卵を体外受精して、受精率および胚盤胞までの発育率を比較検討した。その結果、細胞質成熟の作用を有する因子が見つかった。 5.今後、来年度の予算で予定した検討項目について研究を続け、最終的な報告を行う予定である。
|
Research Products
(1 results)