2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18390445
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
金山 尚裕 浜松医科大学, 医学部, 教授 (70204550)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉村 基 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教授 (30273189)
西口 富三 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (30198452)
住本 和博 川崎市立看護短期大学, 看護学科, 教授 (30126817)
河村 隆一 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助手 (90397422)
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Keywords | 近赤外線 / 母体腹壁 / 酸素濃度 / 胎盤 |
Research Abstract |
胎児の酸素情報が安全かつ簡便にとらえることができれば脳性麻痺などの重篤な後遺症を減少させることができ、周産期管理に多いに貢献すると考えられる。母体腹壁から侵襲なく胎児の酸素動態を測定する装置を開発することが本研究の目的である。母体腹壁からの測定を可能にするためには、1)深達度のある光を見いだすこと 2)腹壁の動きや子宮収縮の変動に影響されないプローベの作成 3)微量なフォトンでも精度よく検出できる分光器およびコンピュータシステム 4)胎児酸素濃度を捉えている確証の4点である。 平成18年度は母体腹壁から到達深度の高い光としてNIRO100のレーザーが適切であることを突き止めてた。腹壁からヒトの子宮筋情報をコンスタントに確実に得ている証拠としてチトクロームCの値は変動がほとんどないことがポイントであることを確認した。次に従来型のプローブを腹部に装着すると子宮収縮などの動きにより光軸がぶれてしまい安定したデータが得られない。適切な硬度と装着性、遮光性を実現することが課題となる。プローブの形態と材質を検討したところ比較的硬い素材のプローブを用いると光軸がぶれないことを突き止めた。具体的には硬質プラスチック、ジュラルミン、アルミなどがよいことが判明した。 次に実際の妊婦で測定を行った。インフォームドコンセントを充分得た後、超音波断層法を事前に行い、胎盤、胎児、羊水の関係を確認する。胎盤や胎児を確実に捉える腹壁上の部位を決定し、分娩監視装置も同時に装着し酸素化ヘモグロビンと脱酸素化ヘモグロビンそして胎児心拍数、子宮収縮を同時に測定した。その結果胎盤の正常のTOI(組織酸素飽和度)は71%前後であることが明らかとなった。
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Research Products
(1 results)