2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18390445
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
金山 尚裕 Hamamatsu University School of Medicine, 医学部, 教授 (70204550)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉村 基 浜松医科大学, 医学部附属病院, 准教授 (30273189)
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Keywords | 近赤外線 / 酸素動態 / 胎児 / 胎盤 |
Research Abstract |
胎盤、胎仔の酸素動態を精度よく捉えているかについて動物実験を行った。妊娠ミニブタ2頭の9ブタ胎仔を全身麻酔下に開腹し、胎盤直上の子宮および胎仔にセンサーを装着し、胎盤、胎仔の組織酸素飽和度(TOI)を測定した。臍帯閉塞、臍帯血の脱血を行い胎盤のTOIを測定した。その結果、臍帯閉塞前の胎盤TOIの平均値は56.3±7.6%であったが、臍帯閉塞により60.9±8.1%まで速やかに上昇した。また臍帯血の脱血でも速やかに胎盤TOIは上昇した。胎仔TOIは臍帯閉塞及び臍帯血の脱血で速やかに低下した。妊婦の測定では、超音波断層法を事前に行い、胎盤、胎児、羊水の関係を確認した。胎児の酸素飽和度は羊水量や、位置、胎動、陣痛などの影響があり安定した結果は得られなかった。一方、胎盤については後壁付着以外では安定したデータが得られた。正常妊娠では胎盤の酸素飽和度が70%前後であるのに対して、胎児発育不全、妊娠高血圧症候群では78%前後と上昇していることが明らかになった。
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Research Products
(1 results)