2008 Fiscal Year Annual Research Report
嗅神経細胞再生の分子機構解明と嗅覚再生医療に関する研究
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18390458
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
丹生 健一 Kobe University, 医学研究科, 教授 (20251283)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺島 俊雄 神戸大学, 医学研究科, 教授 (20101892)
土井 清司 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (00379380)
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Keywords | 嗅神経細胞 / 再生 / 骨髄間質幹細胞 / bFGF / 嗅球 / RNA / DNAマイクロアレイ |
Research Abstract |
【貝的】嗅神経細胞は慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎などの鼻副鼻腔疾患・喫煙・ウイルス感染・老化など様々な原因により障害される。現在こうした嗅神経細胞の障害による嗅覚障害に対しては、ステロイドの局所投与が唯一の治療法として行われているが、無効例も少なくない。そこで本年度は嗅神経細胞の障害に対する新たな治療法開発の基礎研究として、嗅上皮の再生過程における嗅球でのRNAの発現を網羅的に検討した。 【方法】本年度は、まず、パイロットスタディーとして、メチマゾール投与によりマウス嗅上皮障害モデルを作成し、投与後、12時間、3日目、7日目後の嗅球を摘出。全RNAを採取し、DNAマイクロアレイによりマウスの全遺伝子の発現の変化を検討した。更に、鼻腔の組織標本を作成し、メチマゾールによる嗅上皮の障害を確認した。 【結果】コントロール群と比較して2倍以上のRNAの発現の変化を有意としたところ、各時期において、それぞれ約3000の遺伝子が有意な変化をしていた。 【考察】今後はメチマゾール投与24時間後、5日後、14日後の嗅球、および、投与後12時間後から14日後までの嗅上皮のRNAを採取し、DNAマイクロアレイにより、各時期における遺伝子発現の変化を調べ、嗅神経細胞の障害過程、再生過程に関与する様々な遺伝子を突き止めることを予定している。
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[Journal Article] Fezfl is required for penetration of the basal laminaby olfactory axons to promote olfactory development
Author(s)
Watanabe Y, Inoue K, Yamamoto A, Nakai N, Nakatani J, Nibu K, Sato N, Iiboshi Y, Yusa K, Kondoh G, Takeda J, Terashima T, Takumi T.
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Journal Title
J Comp Neurol (掲載確定) (in press)
Peer Reviewed
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