2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18390461
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
久 育男 Kyoto Prefectural University of Medicine, 医学研究科, 教授 (50181087)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
馬場 均 京都府立医科大学, 医学研究科, 講師 (30360035)
島田 剛敏 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (30275226)
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Keywords | 喉頭 / 時計遺伝子 / 視交叉上核 / 迷走神経背側核 / Fibroblast growth factor-l / Shaking Rat Kawasaki / 疑核運動神経細胞 |
Research Abstract |
概日リズムに関する研究 上気道および下気道に末梢時計が存在し、迷走神経を介して、視交叉上核によって制御されることを明らかにした。また、喉頭腺分泌に関与するMUC5b蛋白も概日リズムを有することが分かった。これらの結果は、喉頭疾患の時間特異的な発症に関与すると考えられ、今後の治療開発における重要な情報源となりうるものである。 副交感神経に関する研究 Fibroblast growth factor-1(FGF1)は、成長因子の一つで、副交感神経細胞に存在するとされてきたが、我々は迷走神経背側核細胞には存在しないことを明らかにした。そこで、他の副交感神経細胞におけるFGF1の局在を検討した。その結果、Edinger-Westphal nucleus、唾液腺核などにおいてもFGF1は少ないことを明らかにした。また、動眼神経核、顔面神経核、舌下神経核および脊髄運動神経細胞の多くがFGF1を有していた。これらの結果は、副交感神経細胞の特性を表すものとして興味深い。 疑核運動神経細胞に関する研究 内喉頭筋を支配する運動神経細胞の発生過程における脳幹内で移動するが、リーラーマウスによく似た細胞構築異常を呈するミュータント動物であるShaking Rat Kawasaki(SRK)においてどのように変化するかを検討した。これらのマウスの疑核運動神経細胞は、正常群で見られるような配置が脳幹ではなされないことが明らかとなった。この結果は、発生過程における疑核運動神経細胞群の構築を考える上で重要なものと考えられる。
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Research Products
(3 results)