2008 Fiscal Year Annual Research Report
加齢黄斑変性に対する血管内皮増殖因子を標的としたドラッグデリバリーシステムの開発
Project/Area Number |
18390471
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
小椋 祐一郎 Nagoya City University, 大学院・医学研究科, 教授 (70191963)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 宗徳 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (60273447)
櫻井 英二 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (30305528)
安川 力 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (00324632)
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Keywords | 加齢黄斑変性 / ドラッグデリバリーシステム / ドルーゼン / 脈絡膜新生血管 / 家兔 / 動物モデル / 網膜色素上皮 |
Research Abstract |
加齢黄斑変性は、欧米における成人失明の主因であり、近年、我が国においても増加傾向にある重大な眼疾患である。現在、加齢黄斑変性に対して、光線力学的療法が治療の主体であるが、抗血管内皮増殖因子(VEGF)薬としてpegaptanib, ranibizumabなどの有効性が既に欧米で示され、我が国においても前者は上市され後者も近く使用可能となるが、薬剤の半減期と関連して4〜6週間ごとの硝子体注射が必要である、頻回の注射手技に関連した合併症が懸念される。そこで、これら抗VEGF療法の使用性改善のために、抗体の眼内ドラッグデリバリーシステムの開発を行っている。ゼラチンハイドロゲルにポリイオンコンプレックスを介して抗体が結合することがわかった。今後、薬物徐放試験、家兔加齢黄斑変性モデルに対する有効性など調査を行い、抗体以外にもサイトカインなどのタンパク製剤などのドラッグデリバリーも検討する予定である。また、新生血管の血管内皮細胞で優位に発現しているICAM-1を抑制する配列を持つsiRNAを産生するプラスミドをデザインし、hydrodynamics-basedtransfection techniqueを用いてマウスに静脈内大量投与を行ったところ、網膜内に導入できることをGFP発現プラスミドで確認した。さらに、STZ投与により作成した糖尿病マウスにおいて発現亢進しているICAM-1を、ICAM-1特異的プラスミドsiRNA導入で優位に抑制することができた。今後、臨床応用を目指すため、家兔など大型動物でのプラスミド導入効率を上げるための検討を行う。
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Research Products
(4 results)