2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18390474
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
古村 眞 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (10422289)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金森 豊 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (20221187)
杉山 正彦 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (00270877)
中原 さおり 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (90348508)
川嶋 寛 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (80447408)
星 和人 東京大学, 医学部附属病院, 準教授 (30344451)
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Keywords | 組織工学 / 気管軟骨 |
Research Abstract |
・ウサギ耳介軟骨より軟骨細胞を分離培養する為に、37℃0.3%collagenase type II溶液と37℃0.15%collagenaseによる6時間処理を細胞増殖能で比較検討した。37℃0.3%collagenase type II溶液による細胞増殖能がより高かった。37℃0.3%collagenase type II溶液の2時間、3時間、6時間処理を比較し、3時間処理による細胞増殖能が最もよかった。今後、遺伝子レベルでの脱分化について検討する予定である。 ・薬事承認されているPGAメッシュを足場素材として用いて、ウサギ軟骨細胞をアテロコラーゲンゲルとともに播種させ、ヌードマウスの皮下に移植し、約2週間で部分的な軟骨形成が確認された。 ・微小重力環境における3D軟骨培養と静置による3D軟骨培養の比較を行い、微小重力環境にて3D軟骨内のコラーゲンタイプIIが多く形成されることが証明された。また、静水圧を上昇させることによって、組織学的にメタクロマジーの改善が確認された。 ・3D軟骨培養の培養液にアスコルビン酸添加し、脱分化が促進されることが確認された。 ・ウサギ気管の前壁を切除し、PGAメッシュによる足場素材のみを移植した。術後25日目に気管狭窄による呼吸不全の為に死亡した。一方、PGAメッシュに軟骨細胞を播種したウサギでは、術後28日目に安楽死させた。移植片内には、線維芽細胞の遊走と軟骨形成を部分的に確認した。
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