2009 Fiscal Year Annual Research Report
口腔組織の毛細リンパ管における機能分子発現機構の解明
Project/Area Number |
18390483
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
吉田 重光 Hokkaido University, 名誉教授 (80174928)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石崎 明 岩手医科大学, 歯学部, 教授 (20356439)
足利 雄一 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (70372258)
土門 卓文 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (50217618)
井上 貴一朗 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (30168439)
黒嶋 伸一郎 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (40443915)
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Keywords | 毛細リンパ管 / リンパ管内皮細胞 / ケモカイン / Toll様受容体 / 転写因子 / 白血球接着因子 / 口腔組織 / リンホトキシン |
Research Abstract |
本研究課題の目的は、口腔組織の毛細リンパ管における機能分子発現機構が、口腔組織以外の組織における毛細リンパ管と如何なる点で異なっているのかを明らかにすることにある。 <In vivoの検索>2006~2008年の検索では、口腔組織におけるToll-like receptor (TLR)2およびTLR4の発現を明らかにしたが、本年度はさらに詳細な検索を行い、修正も加えて以下の成果を得た。 1.健常舌組織では、結合組織乳頭部および粘膜固有層におけるほぼすべての毛細リンパ管および集合リンパ管でTLR2およびTLR4の同時発現が認められた。 2.健常歯肉組織では、結合組織乳頭部の毛細リンパ管でTLR1、TLR2ならびにTLR4の発現が認められず、粘膜固有層の集合リンパ管のほとんどでTLR1、TLR2ならびにTLR4の同時発現が認められた。一方TLR6は全てのリンパ管で発現が認められた。 3.炎症舌組織および炎症歯肉組織では、ほぼすべてのリンパ管でTLR1、TLR2、TLR4ならびにTLR6の発現は認められなかった。 <In vitroの検索> 1.網羅的検索により市販ヒト皮膚リンパ管内皮細胞(lymphatic endothelial cell : LEC)が種々のTLR(1~10)を通常発現することを明らかにし、TLR2およびTLR4以外のTLRに関する機能的検索は現在進行中である。 2.ヒト口腔組織からのリンパ管内皮細胞に関しては分離培養が不可能であったことから、現在マウスを用いた分離培養の計画を立案している。
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Research Products
(7 results)