2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18390495
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Research Institution | Matsumoto Dental University |
Principal Investigator |
高橋 直之 松本歯科大学, 大学院歯学独立研究科, 教授 (90119222)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
溝口 利英 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 講師 (90329475)
小出 雅則 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 講師 (10367617)
中村 浩彰 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (50227930)
細矢 明宏 松本歯科大学, 歯学部, 助手 (70350824)
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Keywords | 破骨細胞 / 骨芽細胞 / 細胞周期停止破骨前駆細胞 / RANKL / M-CSF / OPG / 骨髄マクロファージ / プロモデオキシウリジン |
Research Abstract |
1.細胞周期制御因子のin vitro解析:in vitroにおける破骨細胞前駆細胞から破骨細胞(OC)への分化には細胞周期の進行とそれに続く細胞周期の停止が必要であることを明らかにした。細胞周期が停止した前駆細胞をpost mitotic osteoclast precursor(pOCP)と定義した。 2.pOCPの単離と解析:in vivoにおけるpOCPの存在様式とOCへの分化機構を解析した。正常マウスにブロモデオキシウリジン(BrdU)を投与し、同時に1,25(OH)_2D_3(1,25D_3)を4日間腹腔投与した。また、RANKL欠損マウスにRANKLとBrdUを2日間腹腔投与した。正常マウスへの1,25D_3投与によっても、RANKL欠損マウスへのRANKL投与によっても、OCが骨組織表面に誘導され、それらの核はBrdU陰性であった.以上より、1,25D_3投与およびRANKL投与により出現したOCは細胞周期が停止したpOCPから分化したことが示された。 3.OPG欠損マウスとRANKL欠損マウスを用いたBMP移植実験:正常およびOPG欠損マウスに移植したBMPペレットにおいて、OCは骨芽細胞に近接した部位にのみ出現した。血中RANKL濃度の著しく高いOPG欠損マウスにおいても、対照ペレットにはOCは認められなかった。RANKL欠損マウスへ移植したBMPペレットには、OBとOCPは出現したがOCは出現しなかった。RANKL投与により,OCはBMPペレットに出現したが、対照ペレットには出現しなかった。またRANKLの投与は、RANKL欠損マウスの骨組織にのみOCを誘導した。その誘導部位は、正常マウスの破骨細胞出現部位と同一であった。以上のin vivoにおける破骨細胞の形成に関する解析より、RANKLとM-CSFの産生以外に、骨芽細胞は破骨細胞形成に必要な微細環境を提供することが示された。 4.ヒト破骨細胞の分化の解析:現在解析中で、まだデータが出ていない。
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Research Products
(7 results)