2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18390500
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
中村 卓 長崎大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (30172406)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
角 美佐 長崎大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助教授 (90284702)
佛坂 由可 長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (10244089)
田代 茂樹 長崎大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (20300882)
角 忠輝 長崎大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (80284701)
市川 陽子 長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (90380857)
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Keywords | FEN-1 / 老化 / トランスジェニックマウス / 脱毛 / 骨粗鬆症 |
Research Abstract |
現在、in vivoとin vitroの両面からFEN1欠損が細胞や個体の老化に与える影響を検討中である。 1)in vivoでは生後1年以上を経過したFENトランスジェニックマウス間で老化を示す組織学的な指標に差があるか否かを解析中である。現在までのところ(1)骨(2)皮膚(3)脾臓(4)心臓(5)卵巣についてパラフィン包埋した切片上での解析を進めているが、両者間に大きな差異は認められていない。但し、FEN1トランスジェニックマウスでは脾臓にのう胞を形成している個体があり、このことが老化と関連性があるのかを検討中である。 2)in vitroでは肺から単離した繊維芽細胞を使って、長期間継代し、その(1)分裂能(2)老化の進行を示す蛋白質(例えば、P21cip1)の発現レベルに正常マウスとFEN1トランスジェニックマウス間で差異があるか否かを解析中である。 更に我々は老化とDNA修復との密接な関係に注目し、FEN1を不活性化させた時のDNA修復機構の変化について検討を開始した。この際用いたのはT24ヒト膀胱癌細胞に様々な遺伝子変異をおこさせたFEN1をテトラサイクリンにより発現誘導させることができるようにした細胞株、T24TR、T24WT、T24ND及びT24PCである。それぞれの特徴は以下のとおりである。 T24TR……T24細胞に空のプラスミドを導入したもの T24WT……野生型FEN1をテトラサイクリン存在下で発現するT24細胞株 T24ND……同じくテトラサイクリン存在下でヌクレアーゼ活性を失ったFEN1を発現するT24細胞株 T24PC……テトラサイクリン存在下でPCNAとの結合能力を失ったFEN1を過剰発現するT24細胞株 以上の4種類のT24細胞株にX線やMMSにてDNA障害をひきおこした後DNA修復によるタンパク質の挙動にどのような老化が認められるかを現在解析中であるが、FEN1と修復タンパク質H2AXとの関連を示唆する結果が得られている。結果を第48回歯科放射線学会総会(大宮)にて発表予定である。
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