2006 Fiscal Year Annual Research Report
薬物送達システムを利用した生体多機能化による即時荷重インプラントの開発
Project/Area Number |
18390524
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
吉成 正雄 東京歯科大学, 歯学部, 助教授 (10085839)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
芝 清隆 (財)癌研究会, 癌研究所蛋白創製研究部, 部長 (40196415)
井上 孝 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (20125008)
石原 和幸 東京歯科大学, 歯学部, 助教授 (00212910)
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Keywords | 生体材料 / 歯科インプラント / 薬物送達システム / シンバスタチン / シクロデキストリン / 徐放性 |
Research Abstract |
オッセオインテグレーションを荷重条件下で獲得する即時荷重インプラントは、機能圧が顎骨に早期に伝達されることにより周囲骨のリモデリングを促進するとともに、抜歯後に発現する周囲組織の退縮・吸収を防止することから、治療期間を短縮し患者のQOLの向上に貢献することが広く認識されている。早期荷重や即時荷重インプラントを成功させるには、初期固定、良好な骨質、連結が推奨されることは認識されつつあるが、インプラントの表面に対する統一的な評価は定まっていない。僅かに表面形状の重要性が指摘されているのみであり、表面の修飾(改質)法に関しての検討は殆どなされていないのが現状である。このような状況のもと、即時荷重に最適なインプラント表面を創製することは重要かつ緊急な課題となっている。我々は、チタンの表面改質によって、骨組織接触部位、上皮下結合組織、上皮組織、および口腔内露出部位、全てに適合する表面を持つ"生体多機能化(組織適合型)インプラント"の開発研究を行ってきた。本研究は今までの研究成果を発展させ、安全確実な即時荷重/早期荷重インプラントを開発するために、タンパク質活性化薬剤の徐放システムにより早期骨形成と早期のオスセオインテグレーション(骨結合)を達成し、同時に抗菌性合成ペプチドを固定し機能させることにより細菌感染を防止するインプラント表面を開発することを目的とした。 本年度は、骨芽細胞のBMP-2産生を促進するシンバスタチンを利用して有効な骨形成の改善に結びつけるために、グルコースが6個〜8個環状に取り巻いた空洞構造を有するシクロデキストリンに本剤を包接し、シンバスタチンの徐放特性を検討した。その結果、シクロデキストリン・シンバスタチン溶液のpHを変化させることにより、シンバスタチンの徐放性を制御できることが明らかとなった。
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Research Products
(4 results)