2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18390541
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
鎌田 伸之 広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (70242211)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東川 晃一郎 広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (80363084)
小野 重弘 広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (70379882)
重石 英生 広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (90397943)
瀧 雅行 広島大学, 病院・医員 (00403551)
|
Keywords | 口腔癌 / 浸潤転移 / 上皮間葉移行 / 発現遺伝子 / Snail |
Research Abstract |
本年度は口腔癌の浸潤・転移能における上皮・間葉移行(EMT)機構の関与を検討する目的で以下のとおり実施した。 1)扁平上皮細胞の浸潤増殖能を促進するMMP2のプロモーター解析を行った結果、EMTによるその発現誘導機構における転写因子Ets-1の関与を見いだした。すなわち、EMT→Ets1→MMP2→浸潤亢進が示された。 2)高度浸潤型扁平上皮癌細胞、およびEMTを誘導した扁平上皮癌における発現遣伝子の、マイクロアレイ解析を行い、EMTによって発現が変化する遣伝子群を同定した。 7組の比較全てに共通する遺伝子が63個同定された。その発現はリアルタイムRT-PCRにより確認された。 3)同定されたEMT関連遣伝子群の中で、p53ラァミリーに属するp63を見いだし、さらた棟討を行った。三次元培養法による浸潤能の影響を検討した結果、口腔扁平上皮癌細胞の浸潤能はp63発現消失により促進され、過剰発現により抑制された。また組織標本を用いて免疫組織化学的染色を行った結果、浸潤最先端部の癌細胞における発現低下が明らかになった。 4)口腔癌の浸潤、転移および生存率に対するBub1、CENP-H、HPV遺伝子について検討した結果、それぞれの相関を認めた。 5)口腔癌の原発と転移巣由来細胞を用いて、転移関連遺伝子群をマイクロアレイにより同定した。これらの結果を踏まえ、来年度はさらに浸潤転移および上皮間葉移行あ関蓮について検討していきたい。
|
Research Products
(6 results)