2006 Fiscal Year Annual Research Report
Cre-LoxPシステムを用いた矯正力受容機構と歯槽骨リモデリング機構の解明
Project/Area Number |
18390557
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Research Institution | Matsumoto Dental University |
Principal Investigator |
小林 泰浩 松本歯科大学, 大学院歯学独立研究科, 助教授 (20264252)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 直之 松本歯科大学, 大学院歯学独立研究科, 教授 (90119222)
山下 照仁 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 講師 (90302893)
中道 裕子 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 助手 (20350829)
溝口 利英 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 講師 (90329475)
二宮 禎 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 助手 (00360222)
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Keywords | COX2 / Cre recombinase / BACクローン / 相同組み換え |
Research Abstract |
歯周組織に矯正力を与えると,プロスタグランジン合成酵素(Cox2)が誘導され,プロスタグランジンE_2(PGE_2)が産生される.培養細胞を用いた実験から,PGE_2は強力な骨吸収誘導作用と骨形成誘導作用を持っていることが明らかになっている.つまり歯の移動において,PGE_2-PKAシグナルは破骨細胞の分化と骨芽細胞の分化の両面で重要な役割を担っていると考えられる.しかし,PGE_2-PKAシグナルが圧迫側の骨吸収と牽引側の骨形成の様な空間特異的現象をどのように区別して制御しているか,詳細は明らかではない.本申請課題は,歯の移動におけるPGE_2-PKAシグナル伝達系が破骨細胞と骨芽細胞の分化を制御する分子機構をCre-LoxPシステムを用いて解明する. まず、Cox2プロモーター制御下にCre-recombinase遺伝子を発現するマウスの作製を行った。Cox2遺伝子を含むBACクローンよりプラスミドDNAを精製し、相同組み換え可能な大腸菌であるEL250株に遺伝子導入した。また、ネオマイシン耐性遺伝子(Neo)の5'側にCreを挿入したベクターを作製した。次に、このベクターのCreの5'側とNeoの3'側にそれぞれ500-700bpの相同腕配列をつけたターゲティングベクターを作製した。このターゲティングベクターとBACクローン由来のCOX2遺伝子との間で、相同組み換えを誘導し、COX2遺伝子プロモーターの下流にCreを挿入したベクターを作製した。サザンプロット解析を行い、COX2遺伝子の標的部位にCreおよびNeoが挿入できていることを確認した。
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Research Products
(3 results)