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2006 Fiscal Year Annual Research Report

脳由来神経栄養因子を用いた歯周組織再生療法の確立

Research Project

Project/Area Number 18390560
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

栗原 英見  広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (40161765)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 河口 浩之  広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助教授 (10224750)
柴 秀樹  広島大学, 病院・講師 (60260668)
Keywordsセメント芽細胞 / 骨・セメント質関連タンパク質 / 抗炎症作用 / p44 / 42 / siRNA
Research Abstract

本年度は脳由来神経栄養因子(BDNF)によるセメント芽細胞の活性化機構を明らかにした。さらに、BDNFの抗炎症作用を検討した。
1)ヒトセメント芽細胞様細胞(HCM)の増殖および骨・セメント質関連タンパク質の発現に及ぼす影響とそのメカニズムについて検討し、以下の結果を得た。(1)HCMはBDNFの受容体であるtrkBを発現していた。(2)BDNFはHCMのOPN、ALP、BMP-2のmRNA発現を促進した。(3)p44/42阻害薬PD98059は、BDNF刺激による骨・セメント質関連タンパク質のmRNAの発現の上昇を抑制した。NF-KB阻害薬であるPDTCはBDNF刺激によるmRNAの発現の上昇に影響を及ぼさなかった。(4)BDNFはHCMのp44/42の発現量を増加させた。(5)BDNFはHCMのDNA合成を促進した。
以上、BDNFはHCMのOPN、ALP、BMP-2のmRNA発現を促進することが明らかとなった。またその発現促進は古典的MAPK経路であるp44/42シグナルを介することが示された。BDNFがセメント芽細胞の硬組織形成能を促進させる可能性が示唆された。
2)抗炎症作用を検討するため、LPSによって刺激したヒト歯肉線維芽細胞の炎症性サイトカイン(IL-6)産生に及ぼすBDNF(50ng/ml)の効果を調べた結果、BDNFはLPS刺激によるIL-6遺伝子発現の促進を抑制した。
3)遺伝子導入装置を用いて、BDNF受容体であるTrkBのsiRNAをHCMに導入し、TrkB発現をノックアウトしたところ、BDNFによるHCM活性化は抑制された。
このようなデータの結果を踏まえ、来年度はBDNFによるHCMおよび歯周靭帯細胞の活性化機構の転写レベルでの解析、抗炎症作用機序および血管新生作用について検討を進めたい。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 脳由来神経栄養因子によるヒトセメント芽細胞の骨・セメント質関連タンパク質発現の促進はp44/42シグナルを介する2006

    • Author(s)
      加治屋幹人
    • Journal Title

      日本歯周病学会会誌 第48(秋季特別)

      Pages: 109

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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