2007 Fiscal Year Annual Research Report
歯周組織再生を制御する転写因子と骨シアロタンパク質の発現調節機構
Project/Area Number |
18390563
|
Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
小方 頼昌 Nihon University, 松戸歯学部, 教授 (90204065)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中尾 寿美 日本大学, 松戸歯学部, 助手 (20102577)
増永 浩 日本大学, 松戸歯学部, 講師 (40229381)
|
Keywords | 遺伝子プロモーター / 転写調節 / 石灰化 / 骨芽細胞 / 遺伝子発現 / 転写因子 / 成長因子 / ホルモン |
Research Abstract |
ROS17/2.8骨芽細胞様細胞から抽出した核内および細胞質内タンパク質におけるアンドロゲン受容体(AR)の発現量をウェスタンブロットにて検索した。ARは核内に多く発現し,ARを細胞内で発現させると,核内および細胞質内のARのタンパク質量が増加した。BSPmRNA発現に対するテステステロン(DHT)およびARの影響を検索した。ROS17/2.8細胞をDHT(10^<-8>M,24h)で刺激してもBSPmRNAの発現は変化しなかった。細胞内にARを過剰発現させると,BSPmRNA量は増加したが,ARの過剰発現前後に,DHT(10^<-8>M,24h)で刺激してもBSPmRNA量に変化は認められなかった。ラットBSP遺伝子プロモーター配列の長さを変化させたルシフェラーゼプラスミド(pLUC1-pLUC6)をROS17/2.8細胞に導入し,DHT(10^<-8>M)にて24時間刺激を行ったところ,BSPの転写活性は変化しなかった。ROS17/2.8細胞内にARを過剰発現させると,pLUC3およびそれより長いBSPプロモーター配列を含むルシフェラーゼコントラスト(pLUC4-pLUC6)で転写活性が上昇した。cAMP応答配列(CRE)およびアクチベータープロテイン1/グルココルチコイド応答配列(AP1/GRE)とROS17/2.8細胞から抽出した核内タンパク質との結合をゲルシフトアッセイにて検索したところ,CREおよびAP1/GRE配列への核内タンパク質の結合は,コントロールおよびDHT(10^<-8>M,24h)刺激に比べてARを発現させた核内タンパク質で増加し,APl/GREでは2本のバンドが認められた。抗体を用いたゲルシフトアッセイおよび免疫沈降法の結果,CRE配列にはリン酸化CRE結合タンパク質,ARおよびc-Fos,AP1/GRE応答配列にはARおよびc-Fosが結合していると考えられた。
|
Research Products
(4 results)