2006 Fiscal Year Annual Research Report
歯周組織再生療法後における最適なブラッシング条件の確立
Project/Area Number |
18390564
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
森田 学 北海道大学, 大学院歯学研究科, 教授 (40157904)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
兼平 孝 北海道大学, 北海道大学病院, 講師 (90194935)
高橋 大郎 北海道大学, 大学院歯学研究科, 助手 (80312370)
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Keywords | 歯周組織再生療法 / 実験的歯周炎 / ブラッシング |
Research Abstract |
平成18年度の実験計画に基づき、歯周組織再生療法後のブラッシング条件の確立のために動物実験を実施し、継続中である。 ビーグル犬(オス10ヶ月齢)6頭を用いた。実験の前処置として上顎第2前臼歯と下顎第3前臼歯を抜去し、上下顎それぞれ4カ所、1口腔あたり合計8カ所の骨欠損を作製できるスペースを確保した。抜歯窩治癒後(治癒期間:約2ヶ月)に骨欠損を作製し、2ヶ月間かけて実験部位に実験的歯周炎を惹起した。その後、実験部位にエムドゲイン【○!R】を用いた歯周組織再生療法を行い、実験部位を対照群と3種類の実験群に区分した。実験部位についてはブッラッシングせずにプラークを除去するのみの対照群とブラッシング開始時期を術直後、3日後、1週間後の3種類の実験群とした。歯ブラシ圧は過去の研究を参考にして200g、20秒とし、ひずみ測定器でブラシ圧をモニターしながら、実験歯に200gのブラッシング圧が加わるようにした。術後4週で動物実験を終了し、組織学的分析を行う予定である。 歯周組織再生療法については当初、GTR法を予定していたが、術後のブラッシングによりGTR膜が露出することが予想され、十分な結果が得られない可能性がある。そのため、そのような心配のないエムドゲイン【○!R】を用いる方法を選択した。今後、GTR法も行うことを検討している。 組織学的分析については購入したシステム生物顕微鏡、画像解析ソフト(Image-Pro Express Ver5.1J)と報告者らが所有している組織標本を用いて検討中である。歯槽骨再生量(高さ、面積、欠損の大きさに対する再生骨の割合)、セメント質再生量、歯根膜再生量などの測定方法についてはすでに習得し、組織計測学的分析に備えている。
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