2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18390577
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Research Institution | Fukui Prefectural University |
Principal Investigator |
有田 広美 Fukui Prefectural University, 看護福祉学部, 講師 (30336599)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤本 悦子 石川県立看護大学, 看護学科, 教授 (00107947)
小林 宏光 石川県立看護大学, 看護学科, 准教授 (20225535)
大島 千佳 石川県立看護大学, 看護学科, 助教 (30405063)
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Keywords | 足関節自動運動 / 血流量 / 深部静脈血栓症 / フットポンプ |
Research Abstract |
深部静脈血栓予防には種々の方法があるが、安全で簡便で効果があるものとして足関節自動運動が推奨されている。しかし、回数や実施間隔などの運動方法については指標がなく患者や看護師に任されている状況である。本年度は、足関節自動運動およびフットポンプが皮膚血流量にどのような影響を与えるのかを調べた。 1.足関節自動運動が皮膚血流量に及ぼす影響 健康な成人女性8名に対して、一定の実験環境の中で運動回数(5回・20回)の異なる2条件と運動する間隔の異なる2条件で30分間の安静時から運動後の120分間、計150分間の膝部および大腿部の皮膚血流量の変化を経時的に測定した。その結果、運動回数の多い方がより血流量を増加させることが示唆された。また、運動実施からその後の皮膚血流量の経過を見ると、運動実施中は皮膚血流量が著しく増加しているのに対し、運動を終了すると急激に安静時の値に戻ることが判った。これらのことから、5回よりも20回の運動を出来るだけ頻回に実施してもらうことが望ましいと考えられる。術後の患者においては、創痛等の負担を考えて計画することが必要である。 2.フットポンプが皮膚血流量に及ぼす影響 健康な成人女性8名に対して、フットポンプ装着群(右足のみ)とコントロール群の2条件下で120分間作動させ膝部および大腿部の皮膚血流量を測定した。その結果、フットポンプを使用することで実施足の血流量増加が認められたが、反対側の血流量までは影響を及ぼさなかった。
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