2006 Fiscal Year Annual Research Report
質的研究方法を用いた看護学の学位論文評価基準の作成に関する研究
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18390581
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Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
萱間 真美 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (60233988)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 喜久子 慶應義塾大学, 看護学部, 教授 (60119378)
麻原 きよみ 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (80240795)
木下 康仁 立教大学, 社会学部, 教授 (30257159)
グレッグ 美鈴 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (60326105)
竹崎 久美子 高知女子大学, 看護学部, 助教授 (60197283)
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Keywords | 質的研究方法 / 看護学 / 修士課程 / 博士課程 / 論文審査 / 大学院教育カリキュラム |
Research Abstract |
今年度は、看護学の大学院教育において質的研究方法に関する教育がどのように行われ、その最終プロダクトとしての博士論文がどのような基準で行われているかという現状を明らかにすることを目的とし、2つの調査を行った。 調査(1)国内で大学院修士課程を擁し、設置後2年以上経過している80課程代表者宛に郵送法を用いたアンケート調査を行い、質的研究方法が大学院の教育課程で教育されている時間数と内容について問うた。可能な場合にはシラバスのコピー送付を依頼した。50課程から返送され、回収率は62.5%であった。質的研究に関する何らかの教育を行っていると答えた過程は70%であった。内容に関しては現在分析を行っている。 調査(2)国外の看護学の博士課程を擁する大学院で博士論文審査に携わった経験を持つ教員17名に対するインタビュー調査を行い、質的研究方法論を用いた博士論文の評価基準について問うた。対象とした大学は米国:オレゴンヘルスサイエンス大学、イリノイ大学シカゴ校、ワシントン大学、ハワイ大学、カリフォルニア大学サンフランシスコ校 カナダ:マクマスター大学、トロント大学である。インタビューデータは現在分析を行っている。大学院博士課程の論文審査の形態や審査員の資格、人選などの審査システムには大学による特色があるため、評価基準という内容的な面とともに、評価システムについての調査も必要であった。 来年度以降は、これらの調査を継続すると共に、調査結果から評価基準の試案を作成する予定である。
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