2008 Fiscal Year Annual Research Report
エスノメソドロジー的相互行為分析を用いた施設助産師のケアモデル作成に関する研究
Project/Area Number |
18390588
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Research Institution | Mie Prefectural College of Nursing |
Principal Investigator |
村本 淳子 Mie Prefectural College of Nursing, 看護学部, 教授 (50239547)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永見 桂子 公立大学法人三重県立看護大学, 看護学部, 教授 (10218026)
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Keywords | エスノメソドロジー / 施設助産師 / 周産期母子ケア / 行動分析 / ケアモデル |
Research Abstract |
【研究目的】1.文献検討から明らかにしてきた施設助産師が提供すべきケアモデルの理念の構造化2.エスノメソドロジー的相互行為分析の手法を用いた行動分析結果から、全体討議をとおして施設助産師が提供すべきケアモデルを作成する。 【研究方法】1.文献検討および理論的枠組みの整理:18・19年度に検討してきた国内外の研究内容について、特に不足している文献等部分に関して、これまでに集めた文献を詳細に読み進め、追加分析と会議におけるディスカッションをとおして検討を行い、理論的枠組みを明確にする。 2.行動分析:18年度に収集した助産師と妊産褥婦のケア場面で、分析が終了していない部分の行動分析(ビデオ映像・音声録音データ)、専門職種間(医師、助産師、看護師等)の協働関係の行動分析を引き続き行う。 3.文献検討と行動分析によるケアモデル作成:上記1.2.の結果をもとにディスカッションをとおして施設助産師のケアモデルの検討を行い、ケアモデルを作成する。 【結果】文献検討の結果、Davis-Floydの「人間主義的医療モデル」を用い、内容を「医療関係者と妊産婦との間の人間関係」、「診断と処置の特徴」、「組織構造」、「社会的側面へのケア」の4つに大分類し、それを概念枠組みとして施設助産師のケアモデル作成の柱とした。4つの概念枠組みごとに、関係する文献検討およびエスノメソドロジーの結果よりキーワードを抽出した結果、39のキーワードが抽出され、抽出されたキーワードを用いて施設助産師のケアモデルを作成した。
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