2008 Fiscal Year Annual Research Report
乳がん患者を支える夫のサポート機能を促進させる看護プログラムの開発と評価
Project/Area Number |
18390589
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
田中 京子 Osaka Prefecture University, 看護学部, 教授 (90207085)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林田 裕美 大阪府立大学, 看護学部, 准教授 (10335929)
橋弥 あかね 大阪府立大学, 看護学部, 助教 (00457996)
梶村 郁子 大阪府立大学, 看護学部, 助教 (40521498)
竹下 裕子 大阪府立大学, 看護学部, 助教 (10437668)
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Keywords | 乳がん患者 / 夫 / サポート / パートナーシップ / コミュニケーション / 看護プログラム / がん看護 |
Research Abstract |
<研究目的>乳がん患者と夫の相互理解を深めると共に、心身のストレスを緩和し、夫のサポート機能を促進させて、夫婦がいたわり合いながら協働して質の高い生活を送ることができることを目標として作成した「乳がん患者を支える夫のサポート機能を促進させる看護プログラム」(以下、看護プログラム)の有用性について評価する。<研究方法>対象者:乳がんと診断・告知され、補助療法を受けている乳がん患者およびその夫で、研究参加の承諾が得られた者。がん専門病院の外来に参加を促すためのポスター掲示やチラシを配布するとともに、患者会を通じて研究参加を依頼した。看護プログラムを適用する群を適用群、適用しない群を非適用群とする准実験デザイン。看護プログラムの適用:看護プログラムは週1回計3回の開催とした。自宅学習用として平成19年度に開発した機器教材を適用群に貸与した。調査方法:質問紙法と診療録・看護記録等からの記録調査法。調査時期は、看護プログラム初日の開催前と、全プログラム終了後(3週間後)、全プログラム終了後2週間後(5週間後)とした。患者への質問紙調査は、(1)日本語版POMS(患者および夫の精神状況)、(2)JMS-SSS尺度(サポートの入手可能性)、(3)日本語版HAD尺度(抑欝と不安)、(4)作成したサポート提供に関する質問票の4種類を、夫には(3)を除く3種類の質問票に無記名で回答を依頼した。〈結果〉看護プログラムの参加者は2組と少なく、その理由は「3週続けての参加が難しい」「冬に外出して感染するのが怖い」「夫に負担をかけたくない」等であった。看護プログラムの開催期間および季節的要因が実用性を妨げていると判断し、3回のプログラムを1回に集約した修正版看護プログラムを作成し,実施した。その結果3組の参加を認めたが、闘病期間により看護プログラムの有用性に違いがみられた。
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