2006 Fiscal Year Annual Research Report
糖尿病患者・家族の「家族マネジメント力」を育成・強化する家族への教育とその評価
Project/Area Number |
18390591
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Research Institution | Kochi Women's University |
Principal Investigator |
長戸 和子 高知女子大学, 看護学部, 助教授 (30210107)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瓜生 浩子 高知女子大学, 看護学部, 講師 (00364133)
平原 直子 高知女子大学, 看護学部, 助手 (80382399)
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Keywords | 家族看護 / 家族教育 / 家族マネジメント力 / 糖尿病 |
Research Abstract |
本研究では、糖尿病患者とその家族が、療養行動を生活に組み込み、病状の悪化を防ぎながら家族全体の健康を維持し家族生活を再構築していく力を「家族マネジメント力力」ととらえ、その育成・強化を目的とした家族への教育に焦点を当てた看護介入方法を開発し、その効果を評価することを目的とし、糖尿病患者とその家族の「家族マネジメント力」を育成・強化するために(1)看護者が行っている看護活動の明確化、(2)看護活動を評価するための指標の明確化、(3)看護活動がどの程度実施されているかの実態の明確化を行い、さらに(4)糖尿病患者とその家族の「家族マネジメント力」を育成・強化するための家族教育プログラム(案)を作成、(5)実際の患者・家族に用いて評価を受けて洗練化し、最終的には(6)実際の患者・家族に用い、その効果を評価することを目標としている。 本年度は、目標(1)、(2)を達成するために、糖尿病患者とその家族への看護に関する国内外の文献から、糖尿病患者とその家族の「家族マネジメント力」を育成するために看護者が行っている看護活動、ならびにこれらの看護活動を評価するための指標について抽出を行ってきた。その結果、糖尿病患者に対する看護活動のキーワードとして、近年は「自己効力感」「生活」「患者・家族参加型」などが注目されており、本研究の中心概念である「家族マネジメント力」に共通する内容が含まれていることがわかった。現在、文献から抽出した看護活動と「家族マネジメント力」の構成要素を比較検討しながら、糖尿病患者・家族の特徴を加味し、糖尿病患者・家族の「家族マネジメント力」の構成要素を検討しつつあるところである。看護活動を評価するための指標については、収集した国内外の文献から、抽出している段階である。
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