2007 Fiscal Year Annual Research Report
外来通院がん患者の主体性を育成・支援する看護実践能力および外来看護実践方法の開発
Project/Area Number |
18390592
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Research Institution | Hyogo University of Health Sciences |
Principal Investigator |
佐藤 禮子 Hyogo University of Health Sciences, 看護学部, 教授 (90132240)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 まゆみ 千葉大学, 看護学部, 准教授 (10251191)
増島 麻里子 千葉大学, 看護学部, 助教 (40323414)
神間 洋子 千葉大学, 看護学部, 助教 (00375619)
岡本 明美 千葉大学, 看護学部, 助教 (20456007)
眞嶋 朋子 千葉大学, 看護学部, 教授 (50241112)
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Keywords | 外来 / 外来通院 / がん / がん患者 / 外来看護 / 主体性 / 看護実践能力 |
Research Abstract |
1.外来通院するがん患者の主体性を育成・支援する外来看護実践方法に関する聞き取り調査計画の立案平成18年度に行った文献検討および予備調査の結果に基づき、外来通院がん患者の主体性を生かして看護を実践していると評価される外来看護師を対象に、(1)外来通院がん患者の主体性を生かして行っている外来看護実践の具体的内容、(2)外来通院がん患者の主体性を生かした外来看護実践を行うにあたって必要と考える外来看護実践能力について、聞き取り調査計画を立案した。研究計画は千葉大学看護学部倫理審査委員会の承認を得た。 2.外来通院するがん患者の主体性を育成・支援する外来看護実践方法に関する聞き取り調査の実施1)対象の概要研究対象者は4名であった。4名は全員女性で、臨床経験年数は平均23.25年(11年〜28年)、がん看護経験年数は平均625年(5年〜8年)、外来がん看護経験年数は平均4.50年(1年〜7年)であった。2)聞き取り調査の結果外来通院がん患者の主体性を生かして行っている外来看護実践の具体的内容として、患者自身が大切にする事柄についてその都度問いかける、実現が図れるよう患者が大切にしている事柄を言葉にする、患者自身が乗り越えてきた困難や課題を振り返り自らの主体性に気づくことができるようにする、などが明らかになった。また、外来通院がん患者の主体性を生かした外来看護実践を行うにあったって必要と考える外来看護実践能力として、患者が大切にしている生き方や考え方を尊重する姿勢、患者をひとりの人間として敬う姿勢、患者自身の思いや考えを引き出す会話・傾聴力、患者の話から患者の生活を思い描く能力などが明らかになり、外来という慌ただしい場においても、患者と向かい合い、患者ひとりひとりの生き方や考え方、多様性に富む生活背景を理解し、それらを大切にする外来看護師の姿勢が不可欠であることが示唆された。
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